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バリューを創業メンバーで作ったら想像以上によかった件

Sotas株式会社の吉元です。
タイトルの通り、この度Sotasは創業メンバーでバリューを作りました!

私自身は創業時からずっとバリューを創業メンバーと一緒に作りたいという想いがあり、敢えて自ら作らないと決めていました。これは率直に創業者ごとに考え方は違うと思いますし、私は創業者が自ら作っている会社もたくさん見てきたのでどちらが正解などはないと思っています。

創業note
前編:https://note.com/sotas/n/nd0942ed57c90
後編:https://note.com/sotas/n/nb594f8736c35

なぜバリューを一人で作らなかったのか?


ではなぜ私がこのような想いに至ったのか?それはいくつかの想いがあるのですが、一番大きい理由は「創業経営者として裁量をシェアすることでエンゲージメントが上がるレバーの一つであると考えたから」です。

こういうとどこか打算的に聞こえてしまうのですが、これは紛れもない事実だと私は考えています。会社を"創業者だけでなく自分も一緒に作っている"という感覚をメンバーが持てるか否かはとっても重要な視点だと考えています。

また、スタートアップは目指すものが大きく険しいので、同じ方向性に向いていけるメンバーで一緒に働くことは至極大切なことであると思います。そういった観点では、今後採用においても、今回定めたバリューをベースに、候補者の方々の価値観の深堀ができればというのをメンバーとも話していました。

どういうステップでバリューを作ったのか?

ステップ1 : 大前提だけシェアする

バリューを各自で考える上で、大前提の部分だけシェアしました。
①バリューはPurpose・Mission・Visionと延長線上にあり
②バリューは堅苦しく言えば行動指針や価値観、それは会社であれば企業理 
念に基づく。企業理念を達成するためのバリューであるべきとし、その対象者は一緒に働くメンバーだけでなく、ステークホルダー全体
③先入観にこだわらず「ご自身の仕事に対する価値観で大切にしたいもの」「一緒に働きたい人はどういう価値観の人か」「こういう価値観を持っている人とであれば、厳しいことも沢山あるスタートアップにおいて一緒にやっていけそう」などの観点でフリーにあげてもらう
④バリューの候補はいくつ出してもOK
⑤言語は日本語とする

事前の共有資料

②はなぜか?
会社によって様々だとは思いますが、今回の策定に伴い、私自身本当に色々な会社のバリューを見漁りました。その結果、特徴的だったのが、傾向として大企業であればあるほどバリューがシンプルであり、視点としてはメンバーに向いていると感じました。これは私見ですが、経営と執行が明確に分かれているため、バリューはどちらかというと執行をする上での価値観にレイヤーを落としていると感じました。その観点では、Sotasはスタートアップですので、やはり経営視点を兼ね備えてほしい、そういったメンバーと一緒にSotasを創っていきたいという想いから対象をあらゆるステークホルダーとしました。

⑤はなぜか?
個人的には英語のバリューはかっこいいし、いち単語にいろいろな意味合いを含むことができるため、それはそれで良いと思っています。しかしながら、今現時点のSotasはまだグローバル組織とは呼べないため、英語を日本語並みに深く解釈するのは難しいと考えたためです。これは組織によって違うと考えます。今現在、外国籍メンバーも多い組織であればそれは英語で深い議論ができると思いますし、英語で考えるべきだと思います。しかしながら、WILLではなく(Sotasとしても早期にグローバル組織にしていきます)、組織の実態に合わせて議論しないと本質を見誤ると考え、全員が本気で向き合える日本語での議論としました。


ステップ2 : 1人15分、考えたバリューを発表

バリュー合宿(今回は泊まりじゃないけど)はオフラインで開催。
当日は各自発表→ディスカッション→バリュー決定→懇親会のような流れでした。

当日のアジェンダ

各自考えてきたバリューを1人15分で発表しました。
縛りを設けずに各自考えてきたもらった結果、すごく個性が出ていながらも共通する部分も見られた発表となりました。そのスライドの一部を公開します。

個人的にキャッチーで好き
整理されていてわかりやすい
この視点も大切


ステップ3 : ディスカッション (発散→集約)

全員が参加しやすいようツールはMiroを利用しました。まず、各自の意見を「チーム」「お客さま」「社会/環境」「パートナー」というカテゴリーに分けていきました。その上で、共通項を見つけながら、それをなんとなく文章にしていき、皆がしっくりくるようにチューニングしていきます。

①チーム
最も意見が多く出た項目であり、議論も一番時間をかけて行いました。挑戦・尊敬・思いやりというニュアンスの共通ワードが多かったです。見ているだけでチームの絆が深まりそうなワードの数々でなんだか嬉しい気持ちになります。

「チーム」のボード

②お客さま
全員からお客さま(ユーザー)へのバリューは特に大切、という言葉があったのはとっても嬉しかったです。真摯・幸せというニュアンスの共通ワードが多かったです。

「お客さま」のボード

③社会/環境
当社はPurpose「地球に長生きしてもらう」にも象徴されるように環境に向き合う企業であり、社会/環境の視点のバリューは欠かせません。循環というニュアンスの共通ワードが多かったです。

「社会/環境」のボード

④パートナー
個人的に感じるスタートアップのバリューで忘れられがちな視点。一方、実際はスタートアップ企業が単体で大きなインパクトをもたらすのは難しいし、必ずと言っていいほどパートナーとなる周りの方々の支えが必要です。ですので、この視点で議論できたのはよかったです。

「パートナー」のボード


ステップ4 : バリュー決定

そして、今までの議論を踏まえて、6つのバリューが決定しました!
こだわりの一つとして説明の最初を「私たち」、最後を「つづけます」で終わらせているところ。このあたりにも私たちは各々のバリューを循環させステークホルダーに価値を届けてつづける、という一種の覚悟を宣言しています。我ながらとっても素晴らしいバリューになったと思うので、これからはこのバリューをしっかりと浸透していく取り組みを既に議論中です。

①いいリズムを生み出そう
私たちの新しい挑戦がリズムを生み、環境やパートナーにも心地よいリズムを届けつづけます

②お客さまに真摯に向き合おう
私たちはお客さまのハピネスのために、プロフェッショナルとしてお客さまに向き合いつづけます

③想定外の化学反応を楽しもう
私たちは失敗を恐れず挑戦を認め、仲間を信じ、チームのエネルギーを最大化しつづけます

④できる理由を考えよう
私たちは困難な時こそ、明るく前向きに知恵を絞りつづけます

⑤サーキュラーリスペクト
私たちはお互いに尊敬し興味を持ち、それをアクションしつづけます

⑥信じられるプロダクト
私たちはプロダクトの真価を追い求め、プロダクトを通じ、化学産業の強化に取り組みつづけます

バリューを策定して変わったこと

バリューを策定して以下のような変化を社内で感じるようになっています。もちろんまだ策定したばかりですので、これからより浸透させ、そして、脈々と受け継がれるようになるよう施策も合わせて実行していくことで更なる変化が見られると思っています。

  • 時折、Slackなどでバリューを織り込んだやり取りが生まれるようになった。

  • 立ち返れるものができたことで、会社の雰囲気がより良くなった(気がしている)。

  • 採用活動がより楽しみになったとともに、面接の際の判断基準が明確化した。

バリューをより浸透させるために

バリューをよりSotasの血液にしていくために、浸透策をすでにメンバーと議論中です。さらに議論を深めるべく、近々でオフサイトミーティングも開催予定であり、今後バリューの浸透策についてもnoteを書いていきたく思っています。

最後に

バリューも策定し、Sotasでは採用をさらに強化していきます。
Purposeである「地球に長生きしてもらう」は壮大で険しい道です。だからこそ、その実現に向けて一緒にSotasを創り、日本の製造業の未来を彩る仲間がまだまだ足りません。具体的には、エンジニア(バックエンドエンジニア・フロントエンドエンジニア・インフラエンジニア等)を中心に、セールスなど様々な職種を募集しています。募集詳細は下記ページに掲載していますので、ぜひご覧ください。
まずは私吉元とのカジュアル面談にて、Sotasの事業や会社のことをお話させてください。
https://sotas-official.notion.site/Sotas9218ff016a954a4faaf74d8a2a456a91

加えて、Twitterもフォローしてくださると大変嬉しいです。今後、こういった発信をどんどんしてまいります。

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