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僕たちの技術で、わがままのその先へ。社員インタビューVol.4 テックリード 桑原智大さん

今日はテックリードの桑原智大さんのインタビューをお送りします。防衛システムや顔認証システムの開発から、データエンジニアリングまで、幅広くものづくり一本で歩んできた桑原さんに、Sotasを選んだきっかけやエンジニアとしての考え方などを伺いました。

—---まずはこれまでのキャリアについて聞かせてください。

桑原:僕は子供の頃からものづくりが好きで。中学を卒業後、地元から離れた舞鶴工業高校専門学校に5年間、その後京都工芸繊維大学の3年生に編入し修士課程まで。どっぷり理系の学生生活でした。

高専は、機械から電気まで幅広く学べる恵まれた環境でした。機械や電気回路の仕組みを理解することはとても楽しかったですね。実習も多くて、旋盤や溶接なども勉強しましたが、実はあまり手先が器用ではなかったので(笑)キーボードを叩くだけでものづくりができるコンピューターに興味を持ちました。つまりロジックを考えるなど概念的なものづくりが、より好きだったんですね。

大学では情報工学科に進みました。コンピューターやロボットを情報によってどのように制御するかという分野ですが、中でも僕が特に興味を持ったのは「ユーザーインターフェース」の領域です。使う人への見え方やその体験が違うと、たとえ機能は同じであっても、捉えられ方が違う、これは面白いなと感じました。

—---いわゆるUXの領域ですね

桑原:あくまでも主役はユーザーであり、技術は手段。ユーザーに使ってみたいと思われる、そして心地よく使われてこそのプロダクトであり、そこで初めて意味をなすのだと思っています。美しいプログラミングコードを書いたり、かっこいい技術を使いたい気持ちは当然ありますが、僕はそれらを人を幸せにするために使いたい。ユーザーインターフェースを研究する中で、自分の原動力はそこだなと気づき、それが以降エンジニアとしての自分の根幹の思いになりました。

—---そして社会人に。1社目は防衛システムの開発?

桑原:航空と宇宙、そして防衛関連のソフトウェアを開発する会社にエンジニアとして入社し、防衛システムや顔認証アプリケーションの開発に携わりました。作っているものがものだけに、決してミスは許されないというプレッシャーはありつつも、自分の技術で国民の安全に貢献できることに誇りを感じていましたし、日々の業務はとても充実していました。
しかしながら開発においては、当然セキュリティ第一なので、新しいソフトウェアを組み合わせて技術に挑戦していくということは難しい環境で…技術力を高めたいという思いから新しいフィールドでのチャレンジを考え、転職を決めました。

—---そしてスタートアップ企業へ

桑原:店舗サービス業に特化したマネジメントDXツールを開発・提供しているナレッジ・マーチャントワークス株式会社(現 株式会社HataLuck and Person)にご縁を頂き入社しました。店舗で働くアルバイトさんやパートさんに、もっと楽に働いてもらうためのアプリケーション開発を行っていて、この点が「人を楽にするために自分の技術を使う」という自分の考えにマッチし入社を決めました。Androidアプリの開発、バックエンド開発、データウェアハウス構築など、多くの経験をさせて頂きました。

現場への理解が最重要であると思ったのも、ここでの学びが大きかったです。店舗ではいまだに大学ノートで情報共有をすることも多く、ITが進んでいない実情を知りました。ユーザーであるアルバイトやパートの方は次々と変わっていくし、そもそもスマホがよく分からないという年代の方も多く、インターフェースのデザインは悩ましいものがありました。

でもそこで僕が強く思ったのは、プロダクトにユーザーが合わせていく必要なんてない、ということ。お客様はもっとわがままでいい。人が、人を楽にするための機械に合わせるなんて本末転倒。やっぱり僕は、お客様のわがままを満たすため、つまり人を幸せにするために自分の技術を使っていきたいと、ここでも強く実感しました。

—---そしてSotasへ。きっかけは?

桑原:エンジニアやプロダクトのマネジメントをしていきたいと考えるようになり、転職活動をはじめた時に、Sotasと出会いました。
吉元さんから事業内容を聞かせてもらって、やはりピンときたのは「人を楽にする」プロダクトであること。また、当時のスタートして間もない何もないフェーズにも惹かれました。自分たちで組織とプロダクトをうまくマネジメントしていく、新しいことにチャレンジできる環境は魅力的でした。

吉元さんは、当初から具体的な数字で語ってくれたことも決め手でした。定性的な仮説も、前提として確かな定量があったので納得感がありました。

壮大なミッションに向けて戦略的に考える吉元さん、僕はそれを形にしていく。役割は違えど、吉元さんとは同じものを見ている感覚があります。同じ頂を目指しているから、迷いはないですね。その思いがお互いの間を日々自然な形で行き来していて、僕に任せてくれるところは任せてくれて。率直にうれしいですし、だからうまくやれているのかなと思います。

—---Sotasのエンジニアチームは?

桑原:柔軟性とチームワークを重視したプロダクト開発を目指しています。

例えば、短い時間で最大のパフォーマンスを出すために、タスクを個人に閉じることはしません。すべてのタスクをチームで共有し、最適化できるように務めています。

プロダクトを作り始める段階では、あいまいな部分が必ずあるんですよね。そういう不確定性を最初から排除してがっちり固めてしまうと、いざ軌道修正と言うときに、時間と労力が掛かってしまう。だからあえてあいまいな部分のタスクは厳密に振り分けずに、開発を進める中で決めていく方法を取っています。

毎朝みんなでちょっと集まって、昨日のタスクの中での気づきや疑問を持ち寄り、そこでのみんなの意見を元に、徐々に形を固めていくイメージです。相談するのが億劫な人も、1人で抱え込んでしまいがちな人も、毎朝恒例のちょっとした集いの中で気軽に話し合うことで、流動的ながらも最適化されるよう意識しています。

—---これからどんな人と一緒にSotasで働きたいですか?

まずはSotasの壮大なミッションに共感してくださる方。そして相手へのポジティブな感情を表現できる人と一緒に働きたいですね。

ことあるごとにヨイショしてほしい…わけではなく(笑)言葉の端々や振る舞いに、相手への感謝やリスペクトを感じさせてくれる人は、一緒にいるだけで心地よいですよね。もちろん僕も、ポジティブに返していきたいです。そんな関係性がチームで成果を上げていくことに繋がると思っています。

—---Sotasの6つのValueのうち、桑原さんの仕事感にマッチするのは?

桑原:1つですか?難しいですね…僕は6つのバリューがすべて繋がっていると考えています。
まず土台となる「サーキュラーリスペクト」「お客様に真摯に向き合おう」です。

1人の力には限界がありますし、僕はチームで達成したい。そのためにはメンバー同士のリスペクトが大前提です。

そして「お客様に真摯に向き合おう」。自分のエンジニアとしての根幹の思いに通じるものがあります。お客様を楽にすることに真っ正面から向き合いたいし、そこにすべての情熱を傾けたいですね。

その上にあるのが「信じられるプロダクト」かなと。どれも僕らの大切なバリューですが、エンジニアとして一番届けたいバリューはやっぱりこれですね。

そして残りの3つは、毎日の心持ちとして大切にしているバリューです。

まずは「リズムを生み出そう」。なるべく穏やかに、モチベーションを保ち、心地よく平常運転していきたい。
でもピンチもやってくる。そんな時は「想定外の化学反応を楽しもう」ですね。ピンチを楽しみ、そしてチャンスにできるように。
とは言え、チャンスと捉えきれないくらい大きなピンチも時にはやってくるわけで(笑)そんなときでも「できる理由を考えよう」で、確実に仕事をこなしたい。6つのバリューを心に、お客様を楽にできるプロダクトをお届けできるよう奮闘していきます。

—---桑原さん、ありがとうございました!



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