初心忘れるべからず ドラマスペシャル「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」

大ヒットドラマの新春スペシャル。相変わらずガッキーかわいい。本作は、新垣結衣さん演じるみくりの出産と、COVID-19の感染拡大初期を描いている。

出産は一大事である。男性である私にはすべてを理解することはかなわないが、母親になることはとてつもない不安と大変さがあるのだろうことは想像に難くない。しかし、父親になることも不安であり、妻にどう寄り添うべきか、わからないものである。通常のストレスが100だとして、女性のストレスが200になったとする。男性も生活が変わり、ストレスが150になったとする。そんな時にはつい、「奥さんの方が辛いんだから」なんて言ってしまいがちだ。しかし、男性側もストレスが溜まっている。奥さんの大変さとは関係なく、旦那さんも大変なのだ。こんな場面は出産にとどまらず、いろんな状況でよく見られるが、より大変な人と比べてマシだという考え方はあまり健全ではない。比較的若くして父親になった私は、知人から何度か父親としてのアドバイスを求められたことがある。「奥さんの方が大変だ」で片付けていなかっただろうか。悩んでいる人に寄り添うとはどういうことか、よく考えたい。

また、島国であることが功を奏してか、SARSもMERSも水際で抑え込んできた我が国では、新型インフルエンザの流行を別にすれば、COVID-19は、私が物心ついてから初めて経験するパンデミックである。拡大初期は全くの未知のウイルスであり、本当に恐ろしかった。徐々に実体が見えてきたとはいえ、感染拡大に歯止めが掛からず、特効薬が発見されていない中で、恐怖への慣れを感じていた私としては、初心を思い出すキッカケとなった。せめて自分や家族をはじめとする近しい人たちは感染防止に万全を期したい。そして、COVID-19のずっと以前、10年以上前に感じていたガッキーかわいいという初心も思い出すキッカケともなったのである。

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