「余生」は「余計」 外山滋比古著「お金の整理学」
ほぼすべての人が、お金が好きだと思う。しかし、お金の多寡は明確に数字になって現れ、マウント材料になることも多々あるためか、謙遜を美徳とする我が国では、お金の話を避ける傾向にある。それが高じて、いつからかお金の話をするのは浅ましい、みっともない、と嫌われるようになり、関心を持たないようにしようとして、思考停止状態になっていないだろうか。
ちょっと前に金融庁の試算に端を発した老後2,000万円問題があった。あまりにキャッチーなフレーズであったためか、「そんなに貯められない!」と