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【Vtuber】にじさんじ + ポケモンで英語学ぼうぜ part0(事前準備編)

この記事は本シリーズの概略と必須事項(品詞, 文型, 修飾, 名詞の形, 動詞の形)をまとめたものです。必須事項がバッチリな方は、解説本編のpart1-1に進んでください。

コンセプト

このシリーズは、にじさんじ所属Vtuber安土桃による「英語版ポケットモンスターシールド」の配信に登場する英語を解説するものです。

当方、海外大で学び、大人相手に英語を教える仕事をひっそりしているのですが、いつも迷ってしまうことは「何を使って教えるか」です。
(追記: 現在は別の仕事をしています!)

つまらない参考書を使えば、学習者のモチベはだだ下がりです。

そのため以前より「好きな内容で勉強できたら最強じゃね?」と考えていたのですが、最近「推し×好きなゲーム×勉強」が可能となる素晴らしい配信を安土桃ちゃんがしてくれたので、思わず解説記事を作ってしまいました。(+ 何か自分にできる推し活動がしたかった)

※ もちろん題材が良くても解説の質が悪かったらどうしようもありません。そのような場合は私が原因です。

さてこのシリーズでは、英語を0から100まで学ぶというより、やんわりと英語の世界を一周することを目標にしています。

そのため英語において重要だと思われる箇所を広く扱うつもりですが、深い内容までは扱いません。

ただし最近流行りの「イメージ」や「慣れ」を主眼とした内容だといつまでも適当な英語を操ることになるので、最低限の文法的解説を加えます。これらは文法のための文法ではなく、使いこなせるために知るべき事項です。

記事では、このような必須事項が登場する英文を配信からピックアップし解説していきます。

基本的にはこれらの内容が理解できれば、ピックアップしなかった英文も辞書さえあれば読めるようになっていることを目指します。

そして英語を全く知らない人でも「十分に英語が読める」状態になってもらいます。

また解説する英語は英語版ポケモンに登場する英語に依存するので、いたずらに複雑なものは出てきません。高校英語+教科書で見ないようなちょっとした知識くらいでしょうか。TIMEなどの英字新聞よりは易しいと思われます(別のベクトルで難しい箇所はあるかもしれません)。

現在第3回まで配信がつづいていますが、とりあえずそこまでは解説記事を書こうと思います。(第4回以降進んだらその都度作成予定。ただし桃ちゃんは無理せんでもろて)

学習の進め方

まずこの記事後半にある必須事項を学びましょう(ただし必須事項とはいえ、すこしボリュームがあるので、流れがやんわり追えればいいです)。

それが終わったら桃ちゃんの配信を楽しみましょう。英語有識にニキや海外ニキのコメントからもたくさん学べます。

その後 part1-1 以降のnote記事で学習しましょう英文ごとに時間指定した配信動画を埋め込んでいるのでPCの人は同じ画面で該当箇所を参照できます。一度に全てを覚えようとせず、なんとなく流れを追うことが大切です。深くそのトピックについて知りたい場合は、その英文についている「キーワード」で検索しましょう。

学習中、登場する単語はできるだけその場で覚えましょう。リングカードを使ってもいいですし、Quizletや好きなテキストエディタで写真付きの単語帳を作ってもいいです。このタイミングが人生で一番その単語を覚えやすい瞬間です。ただし単語暗記がダルく感じてしまったら一旦スルーでも大丈夫です。

1つの英文を学んだら、その文を見ながら自分で解説と訳ができるか確認しましょう。あなたの推しに教えてあげるつもりでチェックします。できなかったらもう一度解説を読みましょう。

一通り終わったら、少し時間をおいて再度配信を見ましょう。あるいは自分のポケモン剣盾(ソードシールド)を英語版にし、該当箇所まで進めてみましょう。ばっちり読めるようになっているなら素晴らしい、そうでないなら復習しましょう。

モチベが下がったら英語学習しているライバーの配信を見ましょう若女将あみゃみゃひまちゃんりりむたちの配信では、楽しく0から英語を学べます。あるいはライバーのつよつよEnglishに触れるのもおすすめです。健夜星川が英語を使っている姿を見てテンションをあげましょう。袖が無いのに英語はできるゆめおを見て勇気をもらいましょう。(他にも、むぎちゃん、矢車、皇女、黛、長尾をはじめ、にじさんじには英語つよつよ勢が大勢います!)

さらに学んだ知識事項をアウトプットしましょうNisanji English Officialのチャンネルで字幕を読んでみましょう。自分で英文を自分で作ってみて、にじさんじVirtuaReal, ID, IN, KRのライバーにコメントしたり、Redditにも参加してみましょう!世界が広がっていくことを感じ、もっともっと楽しくなってきます。

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超必須事項①品詞

これより本編解説に入る前に、英語における超必須事項を6つまとめます。すべて恐ろしく重要なので是非理解しましょう!⑥まで終わったら(or 既に知っているなら)part1-1に進んでください。とはいえまあまあな分量なので、休み休み進んでください。そして主観で「なんとなくわかった」状態になったらpar1に進んでください。


さて、英語は単語で構成されています。これらの単語には種類がありこの種類を品詞と呼びます。ライバーに人間とか獣とか悪魔とか神とかいるようなものです。

品詞は以下の6個に分類されます。

名詞 (dog, car, Nijisanjiなど)
動詞 (run, look, eatなど)
形容詞 (cute, hot, funnyなど)
副詞 (very, quickly, oftenなど)
前置詞 (in, on, withなど)
接続詞 (and, but, becauseなど)

いまはこれらの定義を知る必要はありません。(ただし名詞はだいたい、犬、車、にじさんじ、といった何かの名前かな?くらいの認識があると素晴らしいです)

後々それぞれの品詞がどんな働きをするか見ていきます。

また「冠詞・助動詞・間投詞とかは品詞じゃないの?」と尋ねる上級者の方もいるかもしれませんが、大きく見れば上の6つに分類できるのでスルーして大丈夫です。

とりあえず単語は品詞のどれかになっていると覚えてください。

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超必須事項②文型

英語の文はつまるところ以下の5種類しかありません。

第1文型: SV
第2文型: SVC
第3文型: SVO
第4文型: SVO1O2
第5文型: SVOC

この文の種類のことを文型と呼びます。どんな英文であっても基本的にこの5つのどれかの文型になっています。ライバーが一期生、二期生、seeds...などに属しているようなものです。

Sは主語、Oは目的語なんて呼ばれたりもします。(V, Cはスルー)

ここで「S, V, O, Cって何だ??」状態だと思いますが、これらは「箱」です。

すなわち「Sという箱の後ろにVという箱があり、その後ろにどの箱もきていない」ならば第1文型: SVです。

さてS, V, O, Cは箱なのでその中身があります。中身は以下のようになっています。

S ← 名詞
V ← 動詞
O ← 名詞
C ← 名詞 または 形容詞

つまり S, V, O, Cの箱には特定の品詞が入ります。(余裕があれば上の関係を覚えましょう!)

例えば、以下の文はSVCという第2文型です。

Momo is cute.
桃はかわいい。

この文ではS = Momo(名詞), V = is(動詞), C = cute(形容詞)となっています。

「こんな文型なんかで分類してオタクくん以外の誰が喜ぶんだ💢」という感じですが、この分類をすると英語を訳すのが簡単になります

第1文型: SV「SはVする」
第2文型: SVC「S=C」
第3文型: SVO「SはOを(に)Vする」
第4文型: SVO1O2「SはO1にO2をVする」
第5文型: SVOC「SはO=CをVする」


ぜひ覚えましょう。こんなの無理〜という声が聞こえてきますが、にじさんじライバーは100人以上いるんです。すぐ覚えられます。

結局英語を読むとは「文型を判断する→それに合わせて訳す」だけです。壺おじの100倍簡単です。

これを覚えていると Momo is cute. は第2文型SVCなので S=C、つまり Momo = cute だとわかります。つまり「Momo = cute」だから「桃はかわいいです」になります。

例:
Hayase runs.
早瀬(S)は走ります(V) [第1文型SV: SはVする]

Moira-sama looks tired.
モイラ様(S)=疲れている(C) [第2文型SVC: S=C] (モイラ様は疲れて見える)

Kuzuha won the game.
葛葉(S)はその試合(O)に勝った(V) [第3文型SVO: SはOを(に)Vする]

Chaika gave Gibara a massager.
チャイカ(S)はギバラ(O1)にマッサージ機(O2)をあげた(V) [第4文型SVO1O2: SはO1にO2をVする]

Shiina calls Orikou Gebo.
椎名(S)は「おりコウ(O)=ゲボ(C)」を呼ぶ(V) [第5文型SVOC: SはO=CをVする] (椎名はおりコウをゲボと呼ぶ。)

さてこんなにも便利な文型ですが、文型は動詞(V)によって決まります

???となっている場合ではありません。ようは「この動詞は第◯文型をとる!」とだいたい決まっているのです。

例えば動詞の enjoy は基本的に第3文型SVOでしか使われません。なので「エンジョーイ 音楽は鳴り続ける♪」はエンジョーイの後ろにOである名詞がないので文法的には誤りです(ただし Enjoy yourself の yourself が省略されているなどを考えればセーフ。なんならココロオドルは名曲だから無問題だし、口語や曲などでは文法崩れがよく起きます)

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ただ中には「この動詞は第◯文型か第◯文型のどっちかをとる」など複数の文型になりうるものもあるので、その場合は全体をみてS, V, O, Cがどうなっているかから判断します。

「こんな事ネイティブは考えんわ!」と言われそうですが、あなたこそ恐らくネイティブじゃないですし、すでに幼少の柔らか頭の歳を過ぎていると思われます。今しているのは補助輪なしで、何度も転びながら進む練習です。あなたが現在何も意識せずとも自転車に乗れるのと同様に、この先いつの間にか何も意識せずとも英語が読めるようになります。

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超必須事項③修飾

さて②では英文は5つの文型のどれかに属することがわかりました。

すなわち英文にはS, V, O, Cという要素がついています。

しかしこれだけだとあまりに無味乾燥なので、もうすこし英語をカラフルにしましょう。これを可能にするのが修飾です。

修飾とは何かを詳しく説明するものです。

たとえば「悪魔」という名詞に対して、「恐ろしい」という修飾をつけると「恐ろしい悪魔」となります。

修飾は以下の2パターンのみです。

形容詞→名詞を修飾
副詞→動詞・形容詞・副詞・文を修飾

とりあえず「名詞を修飾するのは形容詞」と覚えておけば、それ以外を修飾するのが副詞だとわかります。

たとえば先程の「恐ろしい悪魔」の「恐ろしい」は名詞の「悪魔」を修飾しているので形容詞です。

一方「やしきずは音ゲーを上手にプレイする」の「上手に」は動詞の「プレイする」を修飾しているので副詞です。

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超必須事項④名詞の形

(注意: この内容は重要ではありますが、英語でも最難関の部類です。完全に理解する必要はまだなく、なんとなく読むだけで大丈夫です。)


相手と共通認識がとれる名詞を使用する場合、その名詞に the をつけます。

Open the door?
ドアを開けてくれない?

上の例で the が名詞の door についているのは、話し手が the door と言ったら聞き手が「あああのドアね」とわかる状況だからです(おそらく部屋に1つしかドアがないか、複数あったとしてもある1つのドアについて語らっていたのでしょう)。

よく2回目以降に登場する名詞には the をつけるというのは共通認識がとれているからです。またたった1つしか存在しないものを指す場合も、やはり共通認識がとれるので the です。下の画像ではりっくんが「『エンタメ経済圏』を加速させるぜ!」と語っています。『エンタメ経済圏』はいろいろな種類があるわけじゃなく、ただ1つしかない、それを俺たちが加速させてやるんだ!といった具合です。

他にもtheを使う場面はあるのですが、ここでは以上の説明に留めます。

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共通認識が取れてない名詞については次のように考えます。

まず名詞には「数えれる名詞」と「数えられない名詞」があります。

最初のうちは「ライバーは1人、2人って数えられそうだけど、"エモさ"みたいな名詞は個数で表せなさそう」くらいの認識でOKです。

「数えられる名詞がいくつかあり、その1つを指す時」は a か an を名詞の前に起きます。(??だと思うのでこの後の an honest Liver の例を見てください)

a streamer (1人の)配信者
an iPhone (1つの)アイフォン

aまたはanのうしろの単語が「アイウエオ」のどれかから発音される場合はanをつけます。上記では iPhone は「イフォン」なのでanがつきます。

a(an) と名詞の間に修飾の形容詞をおいても大丈夫です。イメージとしては「形容詞 + 名詞」のセットに a や an を付けているようなものです。

次の例は an のうしろが honest という形容詞から始まっていますが、「ネスト」と発音されるのでやはり an を使います。

an honest Liver (1人の)誠実なライバー

the honest Liver との違いはなんでしょうか? the honest Liver は相手にも「ああ、あのライバーね」とわかる時に使います。

一方、an honest Liver は「誠実なライバーって何人かいるけどとりあえずそのうちの1人」といった具合です。

「誠実なライバーデッキ」で会話を切り出すとき、「あの人は誠実なライバーでさ〜」と言う場合は an honest Liver を使います。そしてその会話が弾み「んで、その誠実なライバーが...」となったら the honest Liver です。

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「数えられる名詞を複数個指す時」は名詞を複数形にします。基本的には名詞にsを追加するだけです。

a video (1つの)動画 → videos (複数の)動画
a subscriber (1人の)チャンネル登録者 → subscribers (複数の)チャンネル登録者

ただし一部、変な複数形の形を持つものもいます。

a peach (1つの)桃 → peaches(複数の)桃
a bus (一台の)バス → buses (複数の)バス
a child (1人の)子供 → children (複数の)子供

一応ルールはなくもないのですが、ここでは割愛します(気になる人はググってね)。


ラストです。「数えられない名詞」を語るときは特に何も必要はありません。

たとえば happiness(幸せ) という名詞は目に見える形の個数で数えることができないので a や an をつけることができませんし、複数形にもなりません。

Cleaire-san brings people happiness.
クレアさんは人々に幸せをもたらす。
(第4文型SVO1O2になっていることに注意)

ただし数えられない名詞でも共通認識がとれるならtheをつけることがきます。

Gwelu knows the happiness of loving and being loved.
グウェルは人を愛し愛される幸福を知っています。

上の文ではhappinessにof loving and being lovedという修飾がついており「他の幸福でもなく、人を愛し愛される幸福」と定めています。これにより聞き手が「ああその幸福ね!」となるので the がついています。(この修飾の仕組みはまだ知らなくても大丈夫です)。

また、この the をつけることで「俺の言っている happiness は happiness 全体じゃなくて、ピンポイントでこの happiness だぜ☆」というニュアンスになっています。

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超必須事項⑤特殊な名詞(代名詞, 固有名詞)

④では名詞に the, a, an がついたり複数形になるといった話をしました。

しかしこういった the, a, an がつかない名詞があります。

そのうちの1つが代名詞です。代名詞の代表格 I を例にとって説明します。

I はご存知の通り「わたし」です。いや、厳密言うと「わたし」という意味の名詞です。

なぜ「わたし」まで入れたかというと、I はS(主語)でしか使えないからです。


I am a vampire.
わたしは
ヴァンパイアです。(I が S で使われているのでok)


Uiha punched I.
ういははわたしを殴りました。(I が O で使われているのでNG)

その代わりIは色々な形に変化することができます。

名詞を修飾する形容詞として(所有格):
my「わたしの」

Oや前置詞のうしろに置く名詞として(目的格):
me「わたしに(を)」

〜のものという意味の名詞として(所有代名詞):
mine「わたしのもの」

〜自身という意味の名詞として:
myself「私自身」

例文を見ましょう。

My fans are crazy.
わたしのファンは頭がおかしいです。(名詞を修飾している)

Sou-chan lend me a book.
走ちゃんはわたしに本を貸してくれます。(Oの位置にある)

Akkiina gave a watch to me.
アッキーナは私に時計をくれた。(前置詞のうしろにある)

That Exodia is mine.
そのエクゾディアは私のものです。(「私のもの」の意味, 位置はどこでok)

I often talk to myself.
私はよく自分自身と会話する。(「私自身」の意味, 位置はどこでもok)

ちょっとややこいですが I, my, me までは押さえましょう。余裕のある人は I, my, me, mine, myself「あいまいみーまいんまいせるふ」と呪文のように唱えて覚えましょう。

この関係は他の代名詞でもなりたちます。すべての代名詞についてまとめると以下のようになります。

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急に新人ライバーが大量に出てきたような感じですが、落ち着いてください。一度に覚える必要はないので、推しの配信を見終わってたら毎晩、横一列ごとにマスターしていきましょう。「ゆーゆあーゆーゆあーずゆあせるふ」とぶつぶつ呟いてから寝てください。

※ 一番右の「〜自身」は、単数の場合は ~self, 複数の場合は ~selvesになっているので簡単です。

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さてお次は固有名詞です。

これは上の表の最下段にも書きましたが、「ゆがみん」など国名や商品名、地名、人名などについている固有の名前の名詞です。これまで例文に出てきたライバー名も固有名詞です。

固有名詞の1文字目は大文字です。

そして固有名詞の99%は a, an, the がつきません。複数形もありません(その名詞単体で複数を表しているものはある)。そして特別な場合を除いて形容詞に修飾されることもありません。

Yugamin looks evil.
ゆがみんは邪悪に見える。

I love Nijisanji.
私はにじさんじを愛している。
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超必須事項⑥動詞の形

さああと一息です。頑張りましょう!

まず英文には時間の概念があります。これを時制と言います。

たとえば以下のようなものです。

(現在/恒常的にすること)
watch Gil-sama's stream.
わたしはギル様の配信を見ます。

(過去)
watched Gil-sama's stream.
私はギル様の配信を見た。

ここで動詞の形に着目しましょう。実は現在と過去の時制では動詞の形がかわります。現在時制で使われる動詞の形を現在形, 過去時制で使われる動詞の形を過去形と言います。

まずは現在形から確認します。


(現在形)

現在形はSが「3人称, 単数」ならばsをつけます。それ以外ではそのままです。

??だと思うので説明します。

I keep a cat.
わたしは猫を飼っている。

Sasaki keeps a cat.
笹木は猫を飼っている。

上の文を見てください。1文目はのSは「わたし」という1人称です。一方、2文目は「笹木」というわたしでもあなたでもない3人称です。そして笹木は単数です。

このようにSが「3人称・単数」であるものの現在形は動詞にsが付きます。そのため2文目は keep じゃなくて keeps になっています。「3人称で単数で現在形」のときに使うので「3単現のs」と呼ばれることもあります。逆に s がついていたら「現在形やんけ!」とすぐにわかります。

それでは次はどうでしょうか?

They keep a cat.
彼らは(一匹の)猫を飼っている。

Sはわたしでもあなたでもなく「彼ら」ですが、複数なので動詞はただの keep です。

「3単現のs」はとりあえず動詞のうしろにsをつければよいのですが、複数形のときと同様、その類でないものもあります。いまのところは do→does, have→has あたりを知っておけば大丈夫です。

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ところで動詞のなかでも、第1文型SVや第2文型SVCでよく使われる「am, are, is」などはbe動詞と呼ばれています。

これは「be」という動詞がもとになっており、これが状況に応じてam, are, isなどの形になっているのです。

これは「Sが I なら am」「 Sが複数か You なら are」「 Sが三人称単数ならばis」と決まっています。

am a Virtual Liver.
わたしはバーチャルライバーです。

You are Utakko.
あなたはうたっこです。(あなたたちはうたっこです)

Rion is dumb dumb.
リオンはアホアホです。

2文目の You は「あなた」という単数と、「あなたたち」という複数の可能性があるのですが、どちらにせよ are を使います。


(過去形)

つづいて動詞の過去形を見てみましょう。

Kuzuha teases Yashikizu.
葛葉はやしきずをからかいます

Kuzuha teased Yashikizu.
葛葉はやしきずをからかった

1文目は現在(日常)の話です。Sが Kuzuha である現在形なので「3単現のs」がついています。

2文目は過去の話です。過去のことを言う場合は、3単現など関係なしに動詞を過去形にします。過去形にするには基本的には動詞にedをつければokです。

例: watch→watched, jump→jumped

もし末尾がすでにeで終わっている動詞は単にdをつけます。

例: love→loved, use→used

他にもパターンはあるのですが一旦ここで止めておきます。しかし英語の世界にはパターンに当てはまらない不規則動詞と呼ばれるものもあります。こいつらは単にedをつけるような変化をしません。

例: amとis→wasare→were, take→took, have→had, do→did

時間がある時に「英語 過去形 活用」や「英語 不規則動詞」などで調べてみましょう。

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さてここまで現在形と過去形を見ましたが、動詞には未来形はありません。あるのは単に「未来の表現」というだけで動詞にedがつくような変化ではありません。

そのため「動詞の形」という観点ではここまでの理解で大丈夫です。今後の記事で「進行形」「完了形」「未来の表現」という別の時間の概念に触れていきます。


おわりに

お疲れ様でした。非常にボリュームのある内容でしたが、これで英語の超基礎は完成です。しかしこれだけで英語の3分の1は終わったようなものであり、残りの部分はこの基礎で説明されます。

今すぐにpart1-1に進んでも大丈夫です!

とても自己満足の記事シリーズになりそうですが、他ならぬ私が英語学習で当時欲しかったものでもあります。

にじさんじのみならず、Vtuber界隈もグローバル化してきています。是非是非、英語なんぞさくっと使いこなして世界の解像度を、ひいてはVへの解像度をあげていきましょう。

素晴らしい機会をくれて桃ちゃんありがとう。

それではpart1-1でお会いしましょう。

(もし英語において重大なミスがあったら教えて下さい!)


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