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なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その1 ~低い自己評価

組織発酵学を創ろうと思った
いや、感じた
その原点は何か?

色々ある。
色々な切り口、キッカケという動機の”種類”も色々ある
そして”時間軸”でも、昔から感じていた事と最近感じたこともある。

今日は、そのうち、自分の根源的な課題や悩みを直視したこと、そしてそれは他の人も陥りがちなんじゃないの?、そして講師ってやっぱり自分が課題だったことを伝えているんじゃないの?と、この3つが繋がったから始まった、そんなお話。


僕自身は、ここ数十年、実はとても自己評価低いままく生きてきた。詳しくは別の回でご紹介するが、自己評価が低い、他者目線を気にして生きてきた。自分の意見や感情は、あまり出しては駄目なんだ、と強制的に思い込んできた。だからこそ、逆に無茶に学習意欲が高く邁進したり、時に負けたくない、バカにされたくない、からこそ、ひねくれて無気力になるか、反発して力が入って怒り気質が出てしまう、という反応をするに至っていた。(こう堕ちる前は、逆にとてつもない自信過剰な20代人生がありました。そこからの反転・転落があってそうなっていった、ことを少し補足しておく)

そんな自分ではあったが、仕事は人材育成やマーケティングの仕事。組織で働く人を、沢山見てきた。20年弱、大手企業を中心に社長さんから現場の方まで、様々接し、その成長をご支援してきた。

するとどうだ、自分と同じようなパターン、罠、落とし穴にハマっている人がわんさかいるではないか!?自分の軸を失っている方、他者目線ばかり気にしている方、逆に自我が出すぎて失敗している人、失敗から回復できず自信を取り戻せていない方、、、などなど。

ただ、自分もその課題に対する処方、いや課題の存在自体も分からぬまま、10数年過ごしてきた。だから、同じようなお客様の社員さんをみても、どうすることもできないまま、放置してきた。自分でもうまく解決できていないということもあったし、それはどこに路があるの?という状態であった。

ココで、話が変わる。(後でこの話に戻るからね)

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人材育成の仕事をしながら、多くの社員を見てきただけでなく、多くの講師やコンサルタント、講演家も見てきた。その方々を通じて改めて気づいたのは、皆さん、ご自身が課題であったこと、悩んだからこそ克服できたこと、もがき苦しんだからこそ、だからこそ、伝えたい、教えたい、同じ悩みにはまっている方をなんとかしてあげたい、こういった動機でこの職業、役割を選択している、ということだった。最初からスーパーな人、できていた人は、逆に講師になっていない、とまで気づいたのである。



そこで、私は次のことを考えた。

自分もこの課題に「今こそと取り組むべきなんじゃないの」と取り組むこと、決意すること。まず、自分自身が、1つずつ焦らずこの課題に取り組むこと。さらに、これは誰か他の講師やコンサルタントにお願いするのではなく、自分が開発し、自分が伝えていくべき役割、ミッションなのではないか?と感じたのです。

1つ補足すると、自己評価が低いことと、そして解決策が自分でも見つかっていなかったからこそ、僕が自分で伝える役をやる!というところにも、それ以前は結びついていなかったのです。

まとめると
・自分も自己評価が低く苦しかった
・企業や周囲を見ても、自己評価が低いために苦しそうな人がいた
・自分もこの課題をクリアしないと伝える側になれないと思い込んでいた
・でも、自分の課題を解決していくプロセスから見えたものを、試行錯誤しながら少しずつでも伝えていくことは、役に立てるのでは?と意識転換できてきた。

これが、組織発酵学の開発に至った原点なのです。


思い返せば、そのサインは創業当時にも出ていました。
Brew(醸造)という社名を付けたのは、創業時の7年前。創業時に、そのコンセプト、拡がる世界観に自分自身が震えた。なぜなら、自分も悩んでいたことがこの言葉の先に解決できそうな未来が見えたこと。そして、それはきっとお客様のためにもなるだろう、という想いがあったから。

ただ、それを7年間も放置してきて、ついにコロナが始まる前に違和感満載になった。自分も悩んだままだし、お客様にも何も届けてね-じゃん、気持ちが沸騰した。自分ができていない、自分が解決できていないのに、、、というへっぴり腰言っている場合じゃねーな、と。

しかし、今思えば、この7年間は、組織発酵学的にも、醸す前、熟成するための「必要な期間だったのだ」という感触なんです。やっぱり俺はココなんだ、俺がやるしかない!という土壌をつくるために必要だったんだ、そう感じています。

違う言い方をすれば、熟して熟して腐りかけたからこそ、得られた新たな菌の立ち上がり、菌の増殖。そういうものだったんだなぁ。

最後に開発動機をまとめてみると
1)自分自身の問題・悩みをずっとなんとかしたいと思っていた
2)お客様(企業)にも同じ様な問題に直面している人がいた
3)講師は自分も悩んだからこそ、なんとかしたいと思っている人だ
4)企業向けにこの課題にフォーカスしている商品が少ないのでは?
5)自身で学び、修練していく中で、大事なことがうっすら見えてきた
6)発酵という世界に、それを説明するヒントがあった!
7)ここまできたら、僕が伝える側をやるしかない!

こんな流れ~発酵プロセスで、シンプルですが、まとまり
じゃ、やろか~
となったのであります。

今回は、この5つのうち、1~3をご紹介しました。
1の自分が自己評価を低く生きてきた点の詳細や
4~7については、後日、改めてご紹介しますね

では、また


組織発酵学 蔵元プロデューサー
Brew株式会社 代表取締役
原 佳弘


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