「共」をキーワードとしたこれからの育成~「共争」・「共奏」・「共創」そして「共感」~

これからの育成のキーワードと思うのが、

「共」という漢字をキーワードにした育成。

指導者だとして、

子ども達と「共」に、「共争」「共奏」「共創」し、関わる人達に「共感」してもらえるような育成

をしないといけないと思っている。

サッカーは、チームスポーツ。

その中でプレーする個は、チームとしてのまとまりがないと輝く事はできない。

毎年変わっていく子ども達。

その個性・特徴を理解して、その子ども達の能力を最大限に発揮させたうえでチーム作りをしないといけない。

育成年代のクラブを見ると、

ドリブルに特化したチームだったり、パスサッカーを重視したり、

明確な色を持ったチームがたくさんある。

それはそれで、個を育てるためのチームの理念だからとやかく言うつもりはない。

だが、子ども達の個性を大切にして育てようと思った時には、

型に子ども達をはめるのではなく、子ども達の自由な発想を大切にした方が良いと思う。

いずれにしても、

チーム(クラブ)の中で、子ども達(個)は育っている。

チームには、

指導者がいて、仲間がいて、支えてくれる家族・OBがいる。

チームの中で個が育っていくには、この大きな輪はすごく大切だ。

個が育っていくのに、競争は絶対に必要。

だが、それが仲間を敵対視しながら競い合ってというのは、ちょっと違う気がする。

お互い切磋琢磨しながら、ともに競い合って成長するというイメージで、

「共争」していく事が必要だ。

これは、決してゆるいイメージではない。

全力の中にも互いを認める部分がないといけないという事だ。

「共奏」について考えてみる。

「奏」という感じを見てまず最初にイメージするのは、「奏でる」という意味だろう。

つまり、「共奏」とは、目的に向かい仲間達と共に、自分達のサッカーを奏でるという事。

そして、「奏」にはもう1つこんな意味もある。

「成し遂げる」

つまり、「共奏」というのは、

仲間達と共に、自分達のサッカーを奏でて大きな事を成し遂げよう!!

というもっと大きな意味合いを含む。

うちのクラブは、

「日本一になる事」

「共奏」する事で目指している。

次に「共創」について考えてみる。

色んな解釈ができると思うが、

「共創」とは、

チームの歴史・伝統を関わる人と共に創りあげていこう!!

という意味。

長い間クラブに携わってると、歴史や伝統の重みと素晴らしさを感じる。

「何連覇しました」とか「Jリーガーが出ました」とか

これも立派な歴史と伝統になるんだが、

それだけではなく、もっと大きな

チームとしての誇り

を関わってる人達と共に創っていかなければいけないと思う。

「共争」しながら、「共奏」し、「共創」していく。

字面だけ読んだら「きょうそう」ばっかりで何のこっちゃなんだが、

「きょうそう」と言う言葉に深い意味を持って、チームの中で個を育てていきたい。

日本には、まだまだ

「出る杭は打たれる」

みたいな文化が残っている。

少年サッカーの掲示板なんかを見て分かるように、

どこかで足を引っ張るような事がたくさんある。

これは、とてもめっちゃ悲しい事。

子ども達をみんなで育てようと思うなら、

お互いが認め合い、尊重し合って、「共感」していく態度が必要だ。

「共感」には、すごいパワーがあると思っている。

たくさんの人達に勇気・希望・感動を届ける事もできる。

そして、それがさらに繋がっていけば、子ども達の育成までたどり着く。

足を引っ張りあって「反感(↔️共感)」してても子ども達の育成にプラスはない。

これだけ時代のスピード感を感じる中で、「共感」を得るというのは、

大事なキーワードだ。

うちのクラブは、ソレッソ熊本になり約10年が過ぎた。

その中で、たくさんの優秀なOBが育ってくれた。

誰一人として同じ個はいない。

毎年変わるチームカラーの中で、

それぞれが自分の能力の限界まで挑戦している日々の結晶が、たくさんの優秀なOB達なんだと思う。

ソレッソの勝手なイメージは、

めっちゃ頑張る。。。

だが、それをベースとして色んな事を積み重ねてきてるつもりだ。

子ども達の心と真剣に向き合い、子ども達の心に火をつける。

これまでも、これからもここだけは変わらない。

そして、もっと進化していくためには、時代の流れを感じながら、

どれだけ「共感」されるチームになっていくかが重要だ。

必ずしも万人受けするとは思わないが、「共に」高みを目指す仲間達と、

「共争」「共奏」「共創」しながら、子ども達の育成に全力を尽くしたい。

チームとは、子ども達を育てるうえで大切な輪。

だが、もっと広い視野で、子ども達の育成に関わる全ての人達と「共に」

サッカーでも社会に出ても通用するような人材(人財)を育てていきたい。

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