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勝手にシラバス「神社と神道の基礎知識」放送大学面接授業を受講しようかなと思っている方へ

実際に履修しましたので実際の授業の様子を紹介します

授業を受けた感想


提出したレポート

は別記事です。

よろしければそちらもご覧ください。

教室のようす


文京学習センターにて2日間の開講でした。
定員は140名でしたが満席で、かなりの人気のある授業のようです。
私もこんなに人数の多い面接授業は初めてでした。

金額は6000円で取得できる単位は1単位です。

放送大学といえば高齢者の受講生が多いイメージですが、
当授業は若い人もちらほらいるなという印象でした。
男女比としては女性の方が少し多い感じ。

大学の大教室での授業って、
後ろの方のエリアは騒ぐやつ、内職するやつ、寝るやつなどがいて
授業を聞く意欲のある者にとっては地獄の環境になりがちですが、
さすが放送大学なのか、ほとんどの生徒がかなり真剣に話をきいており、教室の真ん中らへんにいても「授業がきこえない」みたいなことは一切ありませんでした。
とはいえ、こういう大教室での受講のコツは「前の方に座る」ことだとは思います。
視界に入る先生以外の人間が多いほど、
また先生から物理的な距離が離れるほど、
集中力は削がれると思うので……。
他の面接授業と同じで座席は全て自由席ですので、
早めに行って(40〜50分前に教室に到着するくらい)座席を確保するのがいいと思います。

出欠は授業中に全員に回覧される出欠簿(でかい紙に上からあいうえお順に受講者名が並んでおり横の欄が空欄になっている)に毎回、自分の氏名をサインすることで取られます。
てか140人もいたら点呼なんて取ってられないですからね💦

評価は出欠と、8時限目に提出するレポートで評価されます。
レポートの課題は「各自の興味・関心(できれば専攻する学問)を踏まえて、この授業で得た知見について述べなさい」で、
授業内容に関心を持てていれば簡単に書けるはずです。
課題は二日目の朝に出されましたので、
二日目の昼休みを使って早めに書き始めました。

教科書ですが、
配布されるプリントに授業の内容がほぼカンペキに網羅されているため購入の必要はないです。
普段書く文字が小さい人なら、余白にメモをすればノートも必要ないかもしれません。
大学の授業では近ごろおなじみになりつつある板書の写真撮影ですが、
著作権上の理由からスライドの写真撮影は当授業では禁止となっています。

授業の難易度


授業のタイトルに神社・神道の「基礎知識」とある通り必要な基本的な用語から説明してもらえるので、
「何もワカラン、お手上げ🤷‍♀️」と手を離したくなるような瞬間はありませんでした。
また先生が大学の先生としては珍しく、
話すのがものすごく上手い先生なので話に引き込まれます。

必要な基礎知識としては日本史の知識、
特に「仏教伝来」「神仏習合」「神仏分離」「江戸政府の儒教による統治」「戦時中の神道」あたりの宗教史に関心があるとより知識を深められると思います。

一方で私は当授業の前提となる知識レベルが低く、かなり不利な状態で受講しました。例えば、
・高校〜大学まで理数専攻だったので日本史Bはやってなくて中学卒業程度で日本史の知識が止まっている(後に刀剣乱舞にハマって多少勉強したものの)
・さらに幼い頃から「キリスト教系」新興宗教二世として育ちそこの教えの通り神道・仏教に対して排他的な態度をとっていたので、普通の人より神道・仏教に対する知識が少ない
という状況にあったにも関わらず、これといった予習もせず本講座を履修しました。
しかしそれでも
「おッッッもしろ!!!」と夢中になって話をきいてしまいました。
それは多分、先生の話がすごい上手いからなのかな、と感じました。
とはいえ、有名予備校教師みたいなタレント性があるというわけじゃもちろんないのですが、
かなりお話の聞き取りやすい先生であることは確かでした。
ただ話がお上手な分、与えてくださる情報がものすごく多いです。
この量の情報、さすがに全部が初見だと取り逃がすというか……。
もっと基礎知識をもっていれば、取りこぼしなく先生の話を持って帰れたんじゃないか、と歯がゆいおもいもしました。
ただ日本人であれば神道と無関係でいるということはないはずなので(私のような排他的なキリスト教出身の者でさえ)
特別何かの予習をしなくても安心して楽しめると思います。

「教養学部」の真骨頂


神道とは、
日本人のための「宗教」であり
日本人にとっての「生活」そのものであり
日本人にとって日本語のように馴染み深い「習慣」
でありながら、
聖典もないし教義もありません。
そのため「神道とはどのような宗教か?」ときかれても誰も簡単には説明できないのです。
だけど確実に「存在する」し、日本社会に広く深く浸透している文化でもある。
こういう不思議な現象を、専門家の人は毎日、思考し言語化しているわけです。それも千年以上。
そういう、私達にとって身近な慣習や建物(神社)について詳しく説明がなされ、あれはそういうことだったのか!と納得感が得られる快感は言葉では表現しきれません。
ものすごくつまんない表現にはなってしまいますが、字義通り「教養が深まり」かなり面白いです。

前期の面接授業の中で、ダントツの!おすすめです。



しばらく放送大学で面白そうな授業を履修していきたいと思っています!

もし
「お金とか時間ないけど、どんなことやってるのか知りたい!」
という気になる授業がありましたら、
実際に履修してレポ書きますのでお気軽にコメントください!

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