それ媚び がーこ

書いては消してを繰り返すだけの人生です

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書いては消してを繰り返すだけの人生です

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    二週間も前のことをまだ鮮明に覚えている いとも簡単に鼓膜を通り抜けて頭の中を突いてきやがる嫌〜な金属音、どれだけ寝ても不快だ! 間に合う算段では到底考えられないような、かなり遅めの  ス ヌーーーズでようやく体を起こした 小さく一言「大丈夫」なるべく焦らず悠長に、自分のペースを崩さないよう、だらりだらけて支度を済ませ、ようやく家を出たのは正午頃、今日の俺は大丈夫だ 駅までの短い道のり、砂利銭を投げ入れて切符を買う、大丈夫、何故かホームでの待ち時間にあの日からここまでを一生懸

      • 意味も聞かぬまま

        平日の昼下がりにしつこく電話が鳴っていて、全てを悟った スマートフオンは離れたところに置いて一晩、誰からの連絡も一切受け付けずに、あら、また机がヴァイヴ機能で震えている とにかく電話が切れるまでじっと其れを見守った、悪い癖だ ずっと心がザワザワしていて眠れないかと思っていたけれど、前日までの疲れと晩酌にしてはかなり多めのアルコールが手伝って気絶するように眠った ふわりふわり、珍しくたくさん夢を見た、そして目が覚めて恭さんが死んだことだけは現実だった 先週会いに行ったのは知

        • いくらか元気になったとはいえ、まだまだ普通を追いかけている まさに恥の多い生涯を送っている最中である 例えば今までの自分のこと・其れに付随する立ち振る舞いや所作・延いては声量や歩幅まで、探りながら不自然に作り上げた自然を演じて日常を消化し、首を傾げ、手遊びでもしてやり過ごす 隙あらば片手を酒で塞いで自らを誤魔化し、本日もごっそりと、すっぽりと、しっかりと記憶を飛ばすのである 幸い未だバンドマン畜生では居ります故、周りの友達には文字通り命を救われて、共に過ごす時間の息遣いさえ

          • これから

            ゲームでさえもセーブに失敗してしまって、だらだらと過ごした数時間が無駄になった 今やレトロゲームと呼ばれる類の其れは取り返しが付かず、もう戻らない、到底やり直す気力はなく、自身を含めて全ての電源をオフにした ジリ ジリジリとアスファルト、完全に焦げていて、視界の全てが色鮮やかに騒がしい、何故か若者が粋がっていて不快、湿った風がベタついて不快・夏 季節だけはイヤらしく移り変わり、例年通りの変わらない夏が確かに其処にあった 見聞きし慣れた緊急事態宣言という言葉の効力は普通だけ