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【読書記録】2024年2月に読んだ本


2024年2月に読んだ本

2024年2月に読んだ本は14冊でした。
昨日読み終わった『Q』が分厚くて時間がかかりましたが、その分、読み終わった時の感動は大きかったです。(しかし、電車の中で読むにはなかなか辛い重さ…)

2月に読んだ本

読んだ本リスト

『夜明けのはざま』、『レーエンデ国物語』、『襷がけの二人』、『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』『食べると死ぬ花』『あなたが誰かを殺した』『迷彩色の男』『なれのはて』『ツミデミック』『超ミニマル主義★』『一線の湖★』『Blue(すばる8月号)』『水車小屋のネネ★』『Q』
(★がついているものが今月のベスト本)


■超ミニマル主義

後半のベーシックスキルについての「STEP5 スケジュールの軽量化」と「STEP6 タスクの軽量化」がとても為になりました。(正直、前半のエッセンシャル部分(物理的なモノの軽量化)についてはあまり…)

これまで、仕事中のタスクにかかる時間を測っていませんでした。このたび改めて、測ってみると自分の目算の甘さが露呈しました…。
家計簿と同じで、自分がどれくらい時間を使っているかがわからないと改善もできませんし、今後は意識しようと思います。

タスクにかかる時間はNotionのボタンを使って測るようにしています。
『超ミニマル主義』に出てきた分類も選択できるようにしています。

『超ミニマル主義』をNotionで

■一線の湖

水墨画の世界を描いた「線は僕を描く」の続編です。

主人公・青山霜介、師匠である篠田湖山先生、そして青山くんが水墨画を教えることになった小学1年生たちとの関係性が鮮やかに描かれていて、私は前作より好きです。

「筆を置きなさい」と言われた青山くんは、描くために筆を持ち続けたけど、湖山先生から借り受けた筆を通して、「描かないからこそ描けるものもある」ことを知ることになります。
水墨画を描くために必要なのは、「水墨画だけを見て、技法を学んで、とにかく描くだけ」ではなく、いろんな生活や自然のすべてを通して、すこし距離を置くことで見えてくるものもある…と。

水墨画を描くシーンがとにかく美しく力強くて魅力的なのですが、それ以上に「教える」ということについても学ばされる小説でした。

そして、その一瞬の中で、世界の音や色や匂いや不安や喜びや、自分の名前さえ、消えていることに気づく。僕は、一瞬、ただの線になる。

『一線の湖』砥上 裕將

■水車小屋のネネ

水車小屋に住むネネとよばれるヨウムを軸に、姉妹の40年が描かれます。

理佐と律の姉妹は、親から逃げるために隣町に移り住み、その中で沢山の人と出会い、その人達の「良心」に触れて、また、自分たちも周りの人に「良心」をつなげようとします。
現実はこんなに甘くないよなぁ、なんて思う一方で、小説だからこそ、こんなに優しい世界を味わうことができることを嬉しく思ったり…。

なんとなく、NHKの朝の連ドラのような雰囲気で、章がわかるたびに時代が進み、姉妹たちと本当に一緒に過ごしているかのような感覚がありました。

自分も、おそらく、姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心で出来上がっている

『水車小屋のネネ』津村記久子


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