第37話:服について
いつだったか2年生のクラスの担任をしていた時、修学旅行で四国へ行ったのだが、出掛ける2週間程前に何人かの女生徒が
「ブラウス(学校指定)をもう一枚欲しい」と言って来た。
「あるもんでいいだろう。わざわざ買わなくたって」と返事をすると
「2枚しかないから足りない」と言う。
着ているのを含めて3枚しかないと言うのである。
「それだけあれば充分じゃないか。身軽な方がいい。たった5日間だから一着は着て行って、他にもう一着あればいいだろう」と言い、
「まさか毎日着替えるつもりか」とつま