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土竜のひとりごと:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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2021年1月の記事一覧

第176話:受験生への愚私信

老人のたわごとだと思って聞いてください。 日本には「住めば都」といういい言葉があります。…

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第168話:捨てられないもの

定時制に勤めていた時、生徒と話すのは新鮮だった。 僕の常識にはない新鮮な感覚を彼らが持っ…

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第157話:富士山を世界遺産に

見出し画像は今朝の富士山です。 左に有明の月が残り、ほんのり朝焼けしていました。 図書館…

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第142話:パチンコ屋の女

人生には「もう二度とないだろう」という瞬間があって、芸術家などというのは、その一瞬をこと…

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第117話:散髪

[子育ての記憶と記録] この4月、息子が中学生になった。 別にそれはありふれた事実なのだ…

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第30話:忘却とは忘れ去ることなり

“忘却とは忘れ去ることなり”という人口に膾炙した言葉がある。 まったく当り前なことを言っ…

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第25話:普通の玉子焼きと異常な卵焼き

4月のある日、カミさんが「ねえ、これ読んでみて」と言って一冊の雑誌をもって寄って来た。“暮らしの手帖”という雑誌の投稿欄のある文章を指して、これを読めと言うのである。 どれどれと読み出してみると弁当のおかずの話で、妻のやっていることも夫の応対の仕方もどことなく我が家に似ている。 “いずこも同じなんだ”と安心やら不思議やら、そんな思いに浸っていると、横でカミさんがニコニコしながら 「ウチと似てるでしょ」と言う。 思わず 「うん、似てる。と言うか…そっくりだ。」と答えると、

第2話:テレビ雑感

これは随分昔、まだ20代の頃に書いた話なので、そのつもりでお読みいただきたい。「宮崎緑」と…

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