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地球あっての物種

世の中に色々な問題はあるけれど、どれも私たちが地球上で暮らせる前提の話なんじゃないだろうか。

そもそも、地球に人が住めない環境になってしまったら、政治や経済の問題もなにもない。地球上で生きていけないのだから。

環境問題というのはそういう根本的な部分を人類に問うているのだと思う。

例えば明日、天変地異が起きて多くの陸地が海に沈むかもしれないとなったら、どうする?

少なくとも、まずは命を守る行動をとるだろう。

自分や、家族の命が危険にさらされている時に、地位や名誉やお金のことを考える人はいないだろう。そんなことより大切なものがあるからだ。

各国が、自国の利益だけを優先して、環境問題に目をつぶるということは、例えるなら、家族みんなで住んでいる家に火がついているのに、消火作業に協力しないと言っているに等しい。

もっと言うと、そんな状況の中でも、いかに自分が家族の中で優位に立つか、自分が利益を得るかしか考えていないということだ。

そんなことをしているうちに火は燃え広がって、自分たちの家そのものが消失してしまうというのに。

私たちは今、火のついた家に住んでいるのだ。

地球という大切な家が燃え上がろうとしている時に、自分たちさえ良ければいいと考えて滅んでいく道を選ぶのか。

それとも、みんなで協力し合って共に生きる道を選ぶのか。

それが今人類に問われている。


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