見出し画像

【詩】一滴の香り ~ライム~

身体の疼き
頭のモヤモヤ
晴れない心

雑草の生い茂る蒸し暑さ
身体にささるうっとうしさ

目の前のものを全て捨て去りたい
目の前のものに後ろめたさを感じないようにしたい
目の前のものから遅れをとりたくない

目の前の壁が大きく見える

全てを忘れて眠ってしまいたい


1滴の”ライム”をしみこませ
その香りを感じ取る


心地よい風が感じられる
クリアになる頭
さらさらを響きあう鉛筆とノート
ページをめくる音が心地いい

崩れていく壁
出来上がる自分
視界が明るくなる
次の壁は飛び越えられそうだ

目的地も見えてきた
そこまでの道のりも見えてきた

爽やかな風は鼻腔を通って全てをクリアにしてくれた

手元から木の柔らかさを感じ
木の香りも感じられる
重力ときちんと対話できてきた


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?