知的な障害があるだけなのに

人が人を恐れる

人が人を下に見る

人が人を差別する

目の前の人に興味を持たない

目の前の人を大切にできない


実習生


今後を担う大切な人材。

育てなければいけない。

私たち自身は、永遠ではないから。後継者を作らなきゃいけない。


あんなにあからさまに、障害者を怖がり、嫌がり、拒否をして、興味を示さない、関係ない場所と思って過ごされる

こんな、悲しいことはない

こんな、辛いことはない

こんな、理不尽に思うことはない


興味はなくても、今は関係なくても、現実に存在する彼らを否定するその態度が、本当に悲しい

重度の知的障害があるだけ

彼らは決して、見下されるような存在ではない

実習生から見たら人生の先輩のはず


人はどうして、何も知らない他人に対してそこまで優位な立場に立ち、存在することが可能なのだろうか

その立場に立たないと分からないのか


実習生が悪いのではない

”知らない”

”無知”

であることが、こうさせてしまうのだろ


生きている中で、彼らのような重度の知的障害者と接する機会は皆無

こんなことを書いている私だって、重度知的障害者が怖かった


知らないから   分からないから


世間はどうして平均ばかりを評価するのだろうか

少しでも目立ってしまう人を、さらに目立つようにしてしまうのだろうか


助けが必要な世の中を作り上げたのは、”普通”と呼ばれる人たちが勝手に作り上げた世界なだけなのに


大きな声を出したっていい

走り回ったっていい

その場の空気と違うことを言ってもいい


人は、生きているだけで、尊い、はずなのに

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