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家族との関係”父親”

家族の中で一番、家族、として関係を保っている人かもしれない。

小さな頃は、お父さんのような人と結婚したい。

なんて、思っていた。

とっても真面目、動じない、一つのことに対して極めることができる、怒らない。子供目線からしか見てない父親は、頼っていいし、甘えていい存在だった。

中学に上がったころ。一つ上の先輩に、不良少年がいた。噂ながらに、存在を知られたらヤバイから、関わらないほうがいい、という、中一女子には、とてつもなく恐ろしい先輩がいた。

コンビニの駐車場で父親と二人、車の中で誰かを待っていた。すると、その駐車場で噂の不良少年先輩グループが、一人の男の子に絡んでいる。

ヤバイ現場だな・・・早く帰りたい。。。

と思っていると、父親が「あれはダメだな」と。

いやー、そうだけど、なんて思っているさなかに、ガチャ。車から降りていく父親。最悪だ。これこそマズイ・・・

っと、隠れてみていると、何やら父親が奴らと話し、その集団は散っていく。現場は収まる。

結果、オーライ。

と、正義のミカタな父親を見せてくれたりもしたから、なおのこと父親は好きだった。

大学生になっても、母親から「お父さんは弟が迎えに来てほしいと頼んでも、自分で帰ってこい、と言って絶対に行かないけど、お姉ちゃんが頼むと、必ず迎えに行く」なんて、半分愚痴のような話しも聞いた。

これを聞き、娘として嬉しく思う。

物事に対しては、興味を持つと、とことん突き詰めて、その世界を堪能できる能力を持っている。人としてとても羨ましい能力。そして、とても尊敬している部分。

しかし、結婚し、母親になり、昔を思い返すと、自分の旦那にはしたくない父親の行動がたくさんわかるようになった。

日曜日しか休みがないくせに、その休みの日はゴルフ三昧。家のことは一切しない。家にいても、ゲームばかりしている。おまけに、自分自身のことも母親まかせ。これは本人の問題ではないけど、小姑がうるさい。

母親は仕事をしながら、家事の全てをこなし、子育てもし、休日の子供の相手もする、頼る実家は遠すぎて年に1度の帰省のみ。よく、やっていたなと。ノイローゼにならず、逃げださず。

小学校5年生くらいの時、母親から「お父さんと離婚してもいいか」と、ぼそっと聞かれたことがある。その時はとんでもないと思い、「いや」と言ったけど、今ならその気持ちは十分わかる。だから、今なら「離婚してもいい」と答えてしまう。

しかし、娘は父親という存在として関係しているので、こんな現実が見えてきたところで、気持ちの変化はない。母は大変だろうということは思っても。父親も父親で大変ではあると思う。母親の容赦ない愚痴や嫌味に一切怒ることなく耐えている。そんなそぶりも見せず。


私のとって父親は、純粋に自分が誰かの娘であると感じられる存在である。だから、今のところ、どんな事柄を聞いても、思い出しても、その現場に遭遇しても、しょうがないな、で終えられてしまう。

それは、甘えることもできるから。


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