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今の世で大人が手紙を書くということ。


便箋喫茶というものをご存知でしょうか?
私は、つい最近その存在をSNSで知り、行きたくて行きたくて堪らなくなり、足を運ぶことにしました。
今回はお店への敬意も込めて、なるべく丁寧に記事を書きたいと思います。

大人が便箋で手紙を書く理由

大人が便箋で手紙を書くのは、格好悪いでしょうか?
今の10代の子どもたちは、そもそも便箋を使って手紙を書くことってあるのでしょうか。

私も、正直ここ最近ネットが普及しメールもSNSもあるなかで、わざわざ直筆で手紙を書く意味はあるのだろうかと考えることはあります。

ただ、そういう世の中だからこそ、手紙を書くことの意義がより高まるのではないか?と思います。
私は、ただデジタルで文字を長々書き連ねるよりも、綺麗な便箋で丁寧に字が綴られた手紙を受け取った方が、より想いの強さを感じるのではないかと思っています。

スマホやPCの方が、正直文字を書くのは簡単でハードルも低いですが、その分、手書きの価値がより高まる、と私は勝手に思っています。
そのハードルを越えてわざわざ手紙に書き綴ってもらえることは、貰う側にとってこの上なく嬉しいものではないでしょうか。

だからわざわざ手紙を書くなんてダサい、そんなものを貰っても捨てられないし重い、と考える人が増えているのかもしれませんが、私はあまりそうは思いません。


SNS映えする店内


便箋喫茶の雰囲気、豊富な便箋やマスキングテープ、ペン類、そしてシーリングスタンプなど。本当に手紙を書くためのものがすべて揃っていて落ち着いたオシャレな空間。
誰もが手紙を書きたくなるようなお店で、私は入った瞬間にテンションが上がりました。
実際、「インスタに載せよう~」と言いながらおしゃべりしている若い女の子たちもおりましたし…(笑)
話し声はしますが、落ち着いた雰囲気なので耳栓でもすればそこまで気にならないかなとは思います。

私は一人で来たので、壁際のくつろげるソファー席かつ、あまり周りの子を気にしなくて良い席だったので気にせずに過ごせました。


ウェルシュケーキと黒豆茶、すごくおいしかったです。
ケーキは甘さ控えめで濃厚な生クリームと合わせると美味しくて、もう一度食べたいなと思う味でした。


人の趣味を馬鹿にしないで


便箋喫茶の魅力の一つとして、シーリングスタンプの体験ができるというものがありました。
デザートとセットで頼むと、なんと無料で一回やらせていただくことができます。

店内にいられる制限時間は2時間までで、私は1時間以上いましたが、私のほかには誰も頼んでいませんでした……

そこで、少し勇気がいりましたが、せっかくシーリングスタンプが体験できるのだからと、憧れのあったシーリングスタンプ体験を申し出ました。

その時、店内から聞こえてきたのは男女の若者の会話。

「シーリングスタンプ体験だって~やる?」
「いや~●▽□×」

何言っているかは聴き取りづらかったですが、小馬鹿にしたような話し方をしていたので、この二人はその体験には全く興味がなかったのでしょう。
口ぶりとしては、やる人なんているんだ?といった雰囲気。

ただ私から言えることは、『人の趣味を馬鹿にするな』ということだけです。
そもそも、そういう体験を売りにしている店なのに、その体験をやりもせず馬鹿にするのは店への侮辱ではないか?というのが正直な感想ですが、気にするだけ無駄なのでしょう。

ただ、年齢等は分かりませんが、人の趣味を馬鹿にするような人にはなりたくないと、心から思う出来事でした。


シーリングスタンプの色は、好きな石を6個選ぶことができます。全部別の色にすることもできましたが、私は2個ずつ選びました。



たくさんのシーリングストーンの中から選ぶことができます。
見るだけでワクワクしました。悩みましたが、あまり待たせるのも悪いので急ぎめで決めました。

初めてなので、やり方が分からず店員さんに一から教えてもらいました…丁寧に教えていただいて感謝しております。


私は蝶のスタンプを選びましたが、スタンプも何十種類もあり、どれも綺麗なデザインでした…

アドバイスもあり、とても綺麗に押せて満足しました。
色を混ぜると深みが出て、複雑で綺麗な色合いになる気がしますが、好みによるかもと思います。


便箋喫茶にはもう一度行きたい


本当は素直に良かったことだけを書きたかったのですが、お洒落な喫茶店に行くと大抵『SNS映え』を意識して来た客もいるものです。

ただ、自分で全ての手紙を書くためのセットを用意するのは思いのほか大変なものです。ましてや、良いものを選ぼうとするとお金もかかります。

だから私にとって手紙を書くということは、仰々しくてなかなかハードルが高く、家で書くのは億劫なものでした。


ただ、便箋喫茶で美味しいお茶やお菓子、綺麗な便箋やシール、マステ、ペン、シーリングスタンプに囲まれながら書くのは、とても楽しいものでした。どれも無料で使用することができるので、素敵な便箋やシールに出会うこともできるのも魅力ですね。
※便箋によっては数量制限のあるものもありました。


シーリングスタンプで封をして便箋を届けるのは、私は素敵だと思います。
今度店に行く際には、シーリングスタンプを買おうかと思うぐらい、私は封を押すときのワクワク感が癖になってしまいました(笑)

こんなに美しくて、少しの力加減で歪んでしまいそうな繊細なものなのに、なぜこうも誰も興味を持たないのだろう、というのは少し悲しくも思います。
ただ、この世に自分が素敵だと思えるものがまた一つ増えたことは嬉しく思いますし、皆に良さが分かったらつまらないなとも思います。

色々な客がいるでしょうし、意外とシーリングスタンプをやりたいと言うのはハードルが高いのかもしれません。私も正直、結構勇気がいりました……呼び鈴はないので、店員さんに声をかけるのが一番緊張しましたね。
ですが、ぜひやっていただきたい体験だなと思いました。

次も行く際は是非ともやりたいです。




良ければ、気になった方はぜひ行ってみてください。
メニューも便箋も文具もシーリングスタンプも、色々な物が豊富に揃っているので、見ているだけでも楽しい空間だと思います。


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