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よもやま栗ばなし103 自殺

予定なき
日が昇る朝
心は夜
寝ている間に
駆ける秋風

「映画は好きだけど映画館が苦手」っていう人種はそう珍しくないように思う。

あの室内にこもった甘いキャラメルポップコーンの香りとかな。

人が少ない時ならいいけど、混み合っている時は上映中に他人が立てる音もいちいち気になってしまう。

私は別に気にしなくていいものを気にすることにかけては人一倍の敏感さで、どちらかと言えばもう少し、適度に鈍感でありたかった気がする。

なお、普通の人が持ち合わせている“適度な敏感さ”については私は全く持ち合わせていないよ。

つくづく、悪い冗談みたいな脳みそ。


ミステリーが好きな人ならきっと楽しめる作品だと思う。

日本の映画が苦手な私でも、最後まで退屈せずに観ていられた。

さすがの藤原竜也、こんなわけわかんない役を演じきる。

そして豊川悦司も貫禄の演技。

短いセンテンスのセリフをポソっと口にするだけで、場の空気が変わる。

観客の心を一気に掴みにかかる。

非常に特殊な能力だと思う、真似しようとしたってできません!

主演たちもすごいのだけど、脇を固める人々も素晴らしい。

その場にいる人や舞台設定で、“空気”を作り出す。

映画ってすごい!

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