栗日記 リハビリ編⑨
座っていると背骨が曲がっていく。
形状記憶しないように背筋を伸ばすようにする。
「ボストン・ストロング」を観ている。
ジェフは両足を失った。
しかし強く生きて前進した。
私の左腕は今後絶対動かないとも限らない。
失ってもまた歩き出せる。
映画を観る時はいつも、主人公や登場人物の面構えの変化を見るのが楽しみだ。
表情一つでいろんな演出ができるのだと驚かされる。
過去は変容する。
生きてさえいれば、私が一度は死を選んだことも、その結果後遺症を抱えて生きることになったことも、いつか肯定できるのか。
家族の支えがものすごくありがたい。
私の人生はいつも家族の愛情の上に成り立っている。
辛い入院生活を送ったことで、それがかえって生きる活力になっている。
あんな辛い思いは割に合わない。これから幸せな思いをしないとバランスが取れない。
そんな思いで生きているところがある。
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