栗日記　復活編④

手術の後は毎回、身体の自然な反応として、38.5度くらいの熱が出る。
その熱は何日かはひかない。
そのせいか、発汗が止まらなかった。
特に毎食後は滝のような汗が出た。
普通はそうはならないらしく、看護師さんから何度も心配された。

集中治療室には自分ではしゃべれない人もいた。

入院においても看護師さんやお医者さんとのコミュニケーションは大切だ。
しゃべれない患者さんの対応は、看護師さんも相当苦戦しているようだった。

腕が動かなくなったことで本も読めなくなったと思った。
飛び降りる直前まで本を読んでいたし、漫画のグラップラー刃牙もまだ序盤だった。

片手が多少動くようになってからは電子書籍を読めるようになった。本当に救いになった。

テレビでもインターネットでも本でも、外から情報を吸収する手段があるとないとでは、心持ちが全く違う。

最近夜よく眠れない。
体がだんだん動くようになってきた影響なのか、寝ようとすると全身がムズムズして、全く寝付けない。

家にいた時も寝るのは下手だったように思う。
家ではそういう時は起き出して、夜中じゅう携帯をいじっていたりしていた。