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Katsuhisa Sakita
2023年11月15日 22:24
『山姥(能の曲目)』世阿弥都で「山姥の曲舞」を謡って評判をとった遊女「百万山姥(ツレ)」が「従者(ワキ、ワキツレ)」を伴って、巻光寺詣に向かう。越後の上路の山中でにわかに日が暮れると、一人の女(前ジテ)が現われて、宿を貸すから評判の曲舞を謡ってくれと言う。百万山姥が「山姥の曲舞」を謡おうとすると、女はそれを止め、夜になってから自分もいっしょに謡おうと言って姿を消す。道案内の里人(アイ)が山姥
2022年6月3日 08:51
観阿弥・世阿弥(能・四番目物)シテ・小野小町ワキ・高野山僧ワキツレ・従僧身はうきくさ(憂・浮草)を誘ふ水 身をうき草を誘ふ水なきこそ悲しかりけれ高野山の旅僧二人。道端の朽ち木に腰を掛ける老女と出会う。よく見れば朽ち木ではない。「町卒塔婆」という弘法大師ゆかりの高野山への里程を示す道標が朽ち倒れたもの。僧は教化の為、言葉を掛けるが、老女の反論にたじたじとなる。この老女こそ才色兼
2021年12月19日 11:48
[能の謡曲]鬘物(かずらもの)『井筒』 世阿弥 室町時代「筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 生いにけりしな 妹見ざるまに」(昔あなたと遊んでいた幼い日に、井筒と背比べした私の背丈はずっと高くなりましたよ。あなたと会わずに過ごしているうちに)「くらべこし 振分髪も 肩すぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき」(あなたと比べあった、振り分け髪も肩を過ぎてすっかり長くなりました。その髪を妻として
2020年10月24日 18:41
「能の本を書く事、この道の命なり。」「この口伝に花を知る事。まづ、仮令、花の咲くを見て、よろづに花とたとへ始めし理をわきまふべし。」世阿弥 筆 15世紀初頭「能」「幽玄」の世界。世阿弥は「平家物語」や「伊勢物語」などの古典を素材として、数々の作品を生み出しました。その最大の構成方式が『複式夢幻能』『複式夢幻能』①・・・・ある土地を訪れた旅の僧に、見知らぬ者が言葉をかける。②・・・・