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noteを始めた経緯と映画「記憶にございません!」感想文


今回はnoteを始めた経緯と映画の感想を書きます。
文章が硬くなってしまったように思うのですが、です・ます調にすると印象が変わってしまうのでメモに書いたものをそのまま載せます。

noteを始めた経緯

notoを始めたいと思いつつ始めるきっかけがなかった。いや、なかったとまではいかないけれど新しいことを始めるのにはエネルギーがいるので出来なかったが正しいかも?

今回、始めようと思ったきっかけがコルクラボマンガ専科である。
コルクラボマンガ専科というのは半年間マンガの主軸となるストーリーやキャラクターについて学ぶことができる場所である。
厳密に言うとそれだけではないが、マンガをより深く学べるコミュニティだ。
ある程度漫画が描ける人や現役漫画家などが集まっているため切磋琢磨できる環境だった。

過去形なのは卒業したからなのだが、卒業後は卒業生のコミュニティがある。
主にDiscordで交流している。
そのDiscordには部活というものがある。
私は何個かの部活に入部した。
そのひとつが映像研究部なるものだ。
簡単に言うと同じ日時に同じ映画を観て感想を言い合おうというようなもの。
私は映画を観ることは好きなのだが感想を言ったり書いたりすることが苦手である。
学生の頃、読書感想文が嫌いで嫌いで後回しにしていた。小学生の頃なんて親に泣きついて書いてもらったこともあった。

なぜ、嫌いなのだろうか?
自分の感情を深掘りするのが嫌、面倒くさい、簡単な感想しかでてこないから恥ずかしい、他人と違う感想を抱いた…などがあげられる。

感想を書くのが怖いというのもあるかもしれない。
他人に見られる。だから、ちゃんと書かなきゃという気持ち。
この気持ちが邪魔をしてクリアな状態で書けない。

でも、何事も挑戦し続けなければ身につかないし上手くならない。継続は力なりである。

と言うことで、このnoteは自分を深掘りしていくための場所にしようと思っている。


「記憶にございません!」感想文

さて、今回観た映画なのだが2019年に公開された三谷幸喜監督の「記憶にございません!」だ。

当時、何かの映画を観に行った時に予告を観て気になっていた作品。

タイトルからしてキャッチーで、記憶を失くした総理がどうなっていくんだろう?という興味が湧いてくる。

「記憶にございません」とは実際の政治家が言っていた言葉だと言うのはわかるし、無責任すぎる。そこから着想を受けたのかは定かではないが発想が面白い。
終始飽きさせない展開で2時間あっという間だった。

登場人物がたくさん出てくるのだが、どの人物もクセが強い。個性豊かな人物たちが化学反応を起こしていく楽しみがあった。

最近、総理に爆発物を投げつけたというニュースがあった。深刻なニュースである。国民の鬱憤が積もりに積もった結果なのたが、そのような題材をコミカルに描けるのは凄い。

政治を題材にすると重い空気感や何かを問うような描き方だったり、作り手側の思想が強いものなどは押しつけてくるような感覚になるものもある。コメディーだからか、そう言うものを感じなかったので気軽に観れた。

クライマックスで、支持してる人もしてない人も皆んなが住みやすい世の中になれば良いのに、というようニュアンスのことを言っていて、本当にそうなれば良いよな〜と。
難しい話なのかもしれないけれど…。

大筋の内容は、記憶を失くした総理は人柄がガラッと変わる。これまでは、暴言を吐き、金に汚い、嫌われ者だったが、記憶喪失になり優しく純粋な人柄へと変わる、というもの。

最初は記憶喪失だとバレたら大変だから何でも周りに合わせてれば良い、と言われていた。分からないのに分かったふりをする総理と、分かっているのが前提で話を進める周りの人達。そのチグハグなやり取りが面白かった。

1番ツボに入ったのが、記憶を失くした状態で囲み取材を受けるシーン。
取材を切り上げて戻る時に掃除道具がある倉庫の扉を開けてしまい中に入る総理。しまったと思うものの、箒を持って外に出て取材人の前をスーッと通って行くのがシュールで面白かった。めちゃくちゃ笑ったのだが文章で伝えるのは難しい…。

細かなギャグがちらほらあるので飽きさせない。

記憶喪失というのがこの物語の大きな伏線でもあった。 
総理が子供の頃に書いた作文で、頭にサッカーボールでも当たれば性格が変わったフリをしてやり直せる、というような内容のもの。
最初は本当に記憶をなくしていたが、途中記憶を取り戻した。みんなに嫌われていたもとの総理に戻ることも出来たがそれをしなかった。
なぜ、戻らなかったのか?
記憶を失ったことでゼロの状態になり何も失うものがない。怖いものがない。
だから、ありのままで人に接することができた。そうすることで、状況が良い方向に変わっていった。自分が変わることによって周りも変えていける。というような解釈を私はした。

私は小学校低学年の頃バスケットボールが頭にあたり、気がついた時には保健室のベッドの中にいた、ということが実際にあった。
総理の幼少期はおとなしい性格だと、その作文には書いてあった。そこで、共感した。
記憶を失ったことにして違う自分になれたらどんなに良いだろうと。

観終わった後、前向きになれる作品。
コメディーは気軽に観れるので好きだ。
 
個人的に好みだった人物はディーン・フジオカさん演じる井坂。首相秘書官の役所で眼鏡にスーツという出立ち。クールでスマートで聡明。格好良かった。眼鏡とスーツが似合う人だな〜。
ゴルフシーンがあるのだが、そこではサングラスとゴルフウェアで、また違った魅力があった。呆れて寝そべっているシーンはギャップがあって面白い。


ここ最近、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、というような状態だったが、観終わった後、視界が開けた感覚になった。
自分の中のモヤモヤを他人の思考を知ることでフラットにしてくれる。映画鑑賞にはそういう力がある気がする。

久々に長文書いた。
書くことによって思考が鮮明になる。
解像度が上がる。


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