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自分にとっての“ほどほど”を知る

自然体な生き方を考えるメディア『ソラミド』の編集部がお送りするnote。編集部員が考えたこと、感じていることを自由に書き記します。今回は編集部員の笹沼が担当。肩の力を抜いて、ゆるりとお読みください。

2ヶ月ほど前、血液検査で血糖値が引っかかりかけまして。

その後、再検査の結果が出るまでの2週間弱は気が気でない日々を過ごしました。

結果的に再検査では通常の範囲内の数値が出て大丈夫だったのですが、食生活を見直すきっかけになったのでその時の話を……。

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血糖値については体質や遺伝の関係でコントロールが難しいケースもあるそうですが、私の場合は生活習慣での心当たりがありまくりでした。

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【以前の食生活】

・晩ごはんが遅い時間になりがち。平均21時くらい(仕事を終えて、準備するのめんどくさ〜いとダラダラするうちに気づけば23時を過ぎる日も)
・晩ごはんが遅い時間になってもガッツリ食べる(深夜に食べる牛丼っておいしいよね)
・そして晩ごはんのあとすぐ寝る
・夜中に食べることが習慣づいてしまったせいか、早めに晩ごはんを済ませた日は寝る前になにか食べたくなってしまい我慢できない(アイスなど)
・結果、朝起きると胃もたれしてる。だから朝ごはん食べない
・朝ごはん食べないからお昼になると超腹ペコ
・そして空腹に炭水化物ぶち込みがち
・毎食、満腹(腹八分目ってどうやるの?)
・油大好き(お肉の脂身バンザイ・アヒージョのオイルは飲み干したい)
・しょっぱいおつまみ大好き(翌朝顔と足がパンパンにむくむ)

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「よくないな」と思いつつもダラダラとこんな食生活が続いていたわけですが、もし再検査がアウトでその後も数値が改善できなければいろいろと大変なことになりそうだったので。そして一度引っかかった以上は将来的にまた検査結果に出ることがあるかもと思い、さすがに危機感を持っていろいろ気をつけるようになりました。

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【気をつけたこと】

・21時以降は食べない
・食後2時間は寝ない
・朝ごはんをきちんと食べる
・毎食生野菜を食べる
・野菜中心の副菜を増やす
・玄米ごはんにする
・小腹が空いたらゆでたまごorプレーンヨーグルト
・血糖値の急上昇を防ぐために野菜→汁物→タンパク質(肉、魚、たまご)→炭水化物(ごはんorパン)の順番を意識して食べる

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健康的な食生活を心がけてから、朝の胃もたれは改善されたし、食後急な眠気に襲われることもなくなったし、自己肯定感も高まったし、いろいろとうれしい影響がありました。

でも、でも……
徹底しすぎたせいで、正直、最後のほうは飽きてました。ごはんによろこびを感じられなくなったというか。

食べる順番を意識しすぎると作業になってしまうし、
栄養バランスを意識しすぎると、食事が「栄養・エネルギー補給のためだけのもの」みたいに思えてきちゃうんですよね。
毎日がっつり料理する時間も体力もないので、作り置きをちまちま消費することになるのも地味につらかった。気づけば毎食同じメニュー。またこれ食べるのか……と。

再検査の結果が出てひと安心してからは、適度に健康を意識しつつ(朝ごはんにヨーグルトを食べる、1日のうち1食くらいはサラダを食べる、おやつは甘さ控えめに、くらいのゆるめの心がけ)、何日かに一食は炭水化物オンリーの食事をしてしまったり、夜中にアイスを食べちゃう日もあります。

そして、炭水化物オンリーの食事も夜中のアイスも、“たまに”だからこそ幸せをかみしめられるんだなぁと。それに気づけたから、今もゆるめの健康意識は続いています。

結局なにごとも“ほどほどに”がいいんだろうな……。バランスが大事です。

これって食事に限らずなんでもそうだよね、と、しみじみ。

しんどくなって何も見えなくなるほど無理し続けるのはよくないけれど、かといって何もせずにずーっとぬくぬく過ごしていると「何かしなきゃ」と気持ちが焦ってくる。

ときには自分の意志で心と身体に負荷をかけてみるからこそ、その後感じられる達成感や成長があったり。

でも、自分にとっての“ほどほど”を知るためには、一度は極端に突っ走ってみる経験も必要なんだろうな……とも考えさせられたり。

これがチューニングってことなのかも、なんて、ソラミドの松見咲子さんのインタビュー記事を思い出したりもするのでした。

(執筆:笹沼杏佳


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