勉強が、できた【起業まであと約5年】
出産してからというもの、それまでごく当たり前にできていた勉強ができなくなった。何しろ朝から晩まで家事か育児か仕事だし、常に誰かのために何かしているし、目の前にはいつもTo Doが転がっている。
自分で時間をコントロールできないところがまたストレスだった。
そのうえ食事も睡眠もトイレさえ、落ち着いてできやしない。人権てなんだっけ。
生活リズムなんてものはなくて毎日決まった時間に休みがある、というわけでもないから、ふと唐突に時間が空いても何をしたらいいかわからなくなった。やりたい勉強はいつだって色々あるけど、手につかない、不思議なくらい続かない。
勉強ができない。だから成長もできないし、これでは社会的地位も上がらない。不安は募るばかり。
仕事する目的は何か、という、ありがちな問に私がいつも思うのは「成長」である。仕事もプライベートも通して成長で来てこそ、頑張る意味がある。成長できない、しにくい、という環境は私には絶望だった。
そのジレンマが破られた出来事が2つある。
1つが簿記。ある人が「簿記勉強してみれば」と声をかけてくれたのだが、なぜかそれをすんなり受け入れられて、勉強の時間を捻出できるようになっていた。どメジャーな資格だけあって目安としての勉強量が算出されていたし、試験日という目標地点があってリハビリに最適だった。
もう一つがオーディオブックである。
ある日クルマを運転していて、ふと気が付いた。アタマが暇。
でも動画を見るとつい見入ってしまったりしてなんだが自分が危ないし、何しろギガが足りなくなる。音楽を聴く、という習慣もないし、音楽を聴いても暇な気持ちになる。
オーディオブック、という概念はあったので、そういえばオーディオブック的なアプリとかないんだろうか…と思い、運転していない時に調べてみると、あった。
登録して聞いてみるとすぐに分かった。これは革命。
アプリの機能とかではなく、何か他の作業をしながら本を読める、という概念そのものが今の生活にとって革命であった。
勉強が、できる。
それからというもの、毎日の通勤時や歩いて出かける際、また休日ジャガイモの皮をむきながら、育児や頭を使う作業以外の時はずっと聞いている。スリーコインズの高級ワイヤレスイヤフォン1500円をメルカリで600円で購入し、体制は万全。クオリティ・オブ・ライフは爆上がりである。
もう本が読めないと思った。
忙しい旦那の前で読みにくい、のもあった。
でもこれなら本が読める。時間はなくても本が読めたのだ。
実際のところ、細かい言葉は覚えていないし、紙という物体がないから見返す、というのがしにくいのが難点ではある。でも紙の本を読んだって、意外と重要な部分を切り出してノートにまとめてみたらルーズリーフ1枚くらいだった、ということって結構多い。ただ聞いているだけでも印象的な言葉や概念は残る。ビジネス書などで自分の概念や考え方を広げたい、ということであれば紙の本を読むのと何ら変わらないような気がした。
今は投資の本を聞いている。
投資もやりたい、と思いつつなかなか勉強までいかずネット記事を読み流してうわべの知識を得ていたくらいだったので、初歩も初歩、そもそも投資とは?みたいな概念から学べるのはありがたい。
できないと思っても、結構なんでもできるんだな。
こうやって、目標を定めてその道筋を計画して一歩一歩進んでいけば、なんでもできる気がしてきた。
そんなやや調子に乗っている
【起業まであと約5年】
です。
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