空色 カウンセリングルーム

死別・離別により生じる心身の反応(グリーフ)、闘病中の苦悩、介護者としての葛藤などのカ…

空色 カウンセリングルーム

死別・離別により生じる心身の反応(グリーフ)、闘病中の苦悩、介護者としての葛藤などのカウンセリングを行っています。家族を在宅で看取り、また看護師として緩和ケアに携わってきた経験をふまえ、お気持ちに寄り添った時間を提供しています。絡まったこころを解きほぐすお手伝いをしています。

最近の記事

お彼岸

随分と久しぶりにnoteを書いています。 台風が過ぎ、夏の空気が入れ替わって、 寒いくらいです。 9/20に彼岸入りして、本日は中日の秋分の日。 今日はお彼岸について纏めてみました。 春分、秋分の日は 「この世とあの世が最も近く、通じやすい日」だそうです。 三途の川を挟んだ対岸は、 仏様の住んでいる世界(彼岸)で、 涅槃があると言います。 涅槃は 「煩悩の火が消え、人間が持つ本能から解放され、 心の安らぎを得た状態」のこと。 仏教が理想とする「悟り」

    • レジリエンス

      本屋さんには、人のこころにフォーカスを当てた本が多く並んでいます。 変化する社会や人間関係で、悩みを抱える人が多いのだなと感じます。 レジリエンスという言葉を耳にしたことがある方もいると思います。 人が困難に直面したとき、 自ら乗り越えられる人と、そうではない人がいます。 レジリエンスが高まると、負のスパイラルに嵌まらず、 困難に対処しやすくなります。 ではレジリエンスを高めるにはどうしたら良いのでしょうか。 そもそもレジリエンス resilience とは、「回復力」「

      • マインドフルネス

        コロナに翻弄され続けること2年。 最近はオミクロン株でメディアが騒がしいですね。 いったいいつ迄続くのでしょうか。 社会環境が変わる中、私自身ブレずに続けている、 マインドフルネスについて紹介します。 マインドフルネスって「いまこの瞬間」に意識を向けること。 私達はモノや情報、様々な刺激にさらされ、 良くも悪くも心が引きずられてしまいますよね。 マインドフルネスは、この瞬間に注意を向けることで、 欲望や感情など、乱れそうになる思いと距離を取り、 評価や判断をせずに、あるが

        • 視点を変える

          先日、急にお休みができたので、 気になっていたヘラルボニー さんのところへ行ってきました。 知的障害や発達障害を抱えるアーティストの作品。 どの作品も個性溢れていて、 説明を聴くほどにワクワクしました。 外部からの多くの情報を処理し、 他者と円滑に交わることが難しい。 一方でこだわりが強いが、集中力もある。 彼らの個性は、彼らの作風になり、価値を生みます。 人は得手不得手があるから、 自分に出来ないことは、専門の人にお任せする。 これ私達の仕事でも同じですね。 福祉実験

          私のこと

          こんにちは。 空色 カウンセリングルームです。 11月の最終日、皆様どのように過ごされていますか。 今日は右往左往しながら進んできた、私自身のことを少し書いてみたいと思います。 悩みの連続、看護師生活 私は看護師でありグリーフカウンセラーです。 病院をいくつか渡り歩きましたが、 いずれも外科系でがん看護に携わってきました。 一般外科病棟の中には、いわゆる終末期の方もいました。 手術後に社会復帰していかれる方の中で、 積極的治療を終え、死に向かって生きておられる方がいま

          空色に込めた思い

          晴れ・曇り・雨と色んな空模様があるように、人のこころもスッキリ明るい気分のときもあれば、どんよりモヤモヤすることもあります。 大切な方を失ったあとは、言葉にはならない悲しみに覆われてしまいます。 治療を続ける中で、治療への期待と先に見えない不安とで、自暴自棄になってしまうこともあるでしょう。 こんなにあなたのことを考えて支えているのに、どうして伝わらないんだろう、私だって大変なのに!と思うこともあるでしょう。 いつも穏やかで居なければいけないことはありません。 暗い