レジリエンス
本屋さんには、人のこころにフォーカスを当てた本が多く並んでいます。
変化する社会や人間関係で、悩みを抱える人が多いのだなと感じます。
レジリエンスという言葉を耳にしたことがある方もいると思います。
人が困難に直面したとき、
自ら乗り越えられる人と、そうではない人がいます。
レジリエンスが高まると、負のスパイラルに嵌まらず、
困難に対処しやすくなります。
ではレジリエンスを高めるにはどうしたら良いのでしょうか。
そもそもレジリエンス resilience とは、「回復力」「弾性」と訳されます。
困難に適応する能力、衝撃を跳ね返す力のことを言います。
レジリエンスが高まると、ストレスに負けず、
困難に適応しながら成長していくことができます。
レジリエンスは6つの要素から成り、それぞれは繋がりを持っています。
①自分軸:価値観
軸がしっかりしていると言うことは、決断力があったり、
結果がどうなっても後悔しないというメリットがあります。
一方で、自分の価値観を曲げられず、
自分の考えのみで物事を捉えがちというデメリットもあります。
(自分は○○だから。これは■■だから。など)
自分にとって大切な価値観を挙げてみます。
自分軸を生活や仕事に活かしていますか。
活かすための行動も考えてみます。
②しなやかな思考
自身の考えや知識だけではなく、他者の意見を聞いてみるなど、
情報量を増やして、多方面から考えてみる力を付けます。
自分の考え方の癖を知り、
他者の意見を取り入れてみます。
③対応力
自身考えと得た情報を元に、問題に対処してみます。
場合によっては一人では対処できないこともあると思います。
逆に他者が自分を求めてくることもあるかもしれません。
まずは問題に気付くことが大切。
解決しやすい方法で、出来ることからアプローチします。
目標を立てて行動に起こしていきます。
④人とのつながり
自身の周りに、相互を支え合える繋がりを持つと、
いろんな力が集結し、問題を乗り越えやすくなります。
ただし人が集まると言うことは、
思い通りに行かないなど、摩擦を生じるのも事実です。
直ぐに相談できるような、繋がりのある人はいますか。
その関係を大切にするためにしていることは何でしょう。
他の繋がり、所属意識を感じられる場所や事について考えます。
⑤セルフコントロール
生じた摩擦により心乱れても、平常心を保てる力を持つこと。
一喜一憂せずに物事に向き合うことです。
前回投稿したマインドフルネスも、セルフコントロールになります。
⑥ライフスタイル
①~⑤が申し分なく出来ていても、不摂生や運動不足等から
健康を害しては元も子もありません。
自身の食生活や運動習慣、リラックス方法はどんなでしょうか。
新たなことにチャレンジしてみても良いですよね。
これらのうち、自身に足りない要素を伸ばしていくことで、
バランス良く、レジリエンスを高めていくことが出来ます。
不足要素だけに目が行きがちですが、自分の強みとなる部分を見つけ、
不足部分を伸ばすために強みとなる部分の力を借りると良いでしょう。
例えば、
人との繋がり力は高いけれど、ライフスタイルのポイントが低い人。 運動にチャレンジするけれど、いつも続かないと言う場合、
周囲に一緒に運動してくれる人がいないか探します。
こうすることで人との繋がり力は更に強化・広がり、
かつ運動も継続出来ることでライフスタイルの面も上昇します。
長所を活かして更に伸ばし、短所も伸びていくのです。
レジリエンスを高めて、折れないこころを養ってみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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