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イドバタゴロー執筆作品

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#note文芸部

ろくがつのうわごと



『いるばしょ』
ここにいたいとかいるだとか
せせら笑えるほど  ぼくに重さはない

高カロリーな承認欲求
きみがいればいい!
なんて、思いたいのに思えない

居場所
蹴り飛ばして拗ねる
万年床の畳を嗅ぐ
ここですと勘違いをする

どこだなんて些細な問題だ
ぼくはぼくじゃない
ここじゃ  ひとつも  いられない

『空想式さんぽ』
熱を孕んだ肌が
ふくらんで破裂した
拡大する自己表現
カッコワラ

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ぽえむすなっく①



『濡れ』

惨めな気もちになりたい
あからさまな停滞を許したい

僕は僕でありたい、痛い
承認欲は塩からい、痛い

濡れたい
濡れたいんだ
濡れたい

『中』

お気に入りの曲
バスドラムにあわせて呼吸をした
朝陽が入りにくい部屋  黄色くなる窓を見た
胸が押しつぶされそうだ、昨日、食べ過ぎたから

眩しくなくていいよ
微睡んで、まだ寝ていたいよ
半目で眺めたSNSは、いつもより鮮明に見える

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ごがつのうわごと②

『虚夢十行』 〜ボンドの夢〜

 親指と人差し指の間で乳白色の粘り気が脈を打つ。隙間からあぶれたボンドをものぐさに指で拭ってしまったばかりに未だこの粘着力からは解放されない。指をこすり合わせ、違和感から脱出を図ろうとすれば、日本の指の腹の間では薄い乳白色のこよりが少しずつ育っていく。
 日射しがカーテンのない窓から入り込み、剥き出しの眩しさや熱さが締め切り間近の宿題の作品を照らす。謎の使命感

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