我が家の8050問題　解決策がみつからないまま

前回の記事の続きになります。

今まで全く解決しようとしなかったのかというと、そういうわけでもなく、病院へ連れて行ったこともあるようです。

兄は、コロナが流行る前から、人が触った物を素手で触れない為、家の中で常にビニール手袋をはめていたり、自分が使う時には水道の蛇口をアルミホイルで包んで使ったり、便座にもアルミホイルが敷かれていたりしたそうで、恐らく強迫性障害なのだと思います。
病院でどう診断されたのか親に聞いてもわからないので、詳しい事はわかりませんが、薬を処方されて一時は飲んでいたようです。

しかし、その後は、病院へ行っても薬を飲んでも意味がないし、お金がかかるだけだと言って病院へ行かなくなり、両親も無理に病院へ連れて行くこともしませんでした。

でも、その後チャンスはあったのです。
兄はちょっとした事で直ぐ腹を立てるのですが、その時も何かで怒って何日もご飯を食べず、ふらふらになってトイレの前で動けなくなっているのを両親が発見し、救急車を呼んだのです。

最初は「呼ばなくていい！」と兄は言っていたようですが、両親が何度か「救急車呼ぶぞ！」と言うと、終いには何も言わなかったそうです。
やはり、死にたくなかったのだと思います。

そして、病院で１週間程入院をし、点滴を続け元気になったようで、その時には、兄も両親に助けてもらったという気持ちや、生きていてよかったと思う気持ちがあったのか、両親と普通に会話ができるようになっていたそうです。

で、退院の時、このまままだ暫くここに置いてもらえないか病院に尋ねたところ、ここには精神科はないので、別の病院へ移ることを勧められたようです。

しかし、兄が嫌がったからと、普通に家に帰り、結局また元の状態に戻ってしまいました。

また、民生委員に相談に行こうと思うと父親は何度も言いながら、結局行かずに時が流れています。

両親は、自分達が生きている間は、事を荒立てたくないのです。
「いけるとこまで、このままいく」と言うのが、両親の口癖です。