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【要約】『勉強の哲学』で勉強の本質を考える

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私の記事の中でもトップ3に入る人気記事となっています✨✨

(2021年3/1に加筆)


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今回は千葉雅也さんの『勉強の哲学』についてお話ししていきます!

「こんな人にオススメ!」、「この本を読むメリット」をそれぞれ先にお伝えしておきます。

🌈【こんな人にオススメ】
●じっくり勉強をしてみたい人
●勉強のしかたがわからない人
●「勉強とは?」を知りたい人
🌈【この本を読むメリット】
●「勉強とは何か?」がわかる
●勉強に必要な考え方がわかる
●勉強のしかたの基礎がわかる

では、さっそくみていきましょう!

🌈要約

勉強とは、物の見方や考え方を変える行為である。

根拠を疑うことと、見方を変えることを繰り返すことによって勉強の質が高まり、新しい自分に変わることができる。


🌈この本のキーワード

✅有限性

勉強では、「これでよし」と「限りがあること」を意識することが大切だ。これが本書を貫く考え方です。


ノリとコード

「コード」とは、ある環境で「こうするもんだ」と思われていること、を指します。「その場のノリ」のような感じです。


ボケとツッコミ

「ノリ」を疑う(崩す)のが『ツッコミ』、別のノリへとズラすのが『ボケ』だと定義されています。

※ここでいうボケとツッコミは、著者が独自の意味を持たせたものなので、『ボケ』『ツッコミ』と『』をつけています。


アイロニーとユーモア

本書では、『ボケ』≒『ユーモア』、『ツッコミ』≒『アイロニー』と定義されています。


🌈勉強=自己破壊

勉強とは自己破壊である。

著者はこう言います。

勉強をすると「かつての『ノリ』に乗れなくなる」というのです。

その上で、「かつての『ノリ』に乗れなくなって、その後、別の『ノリ』に乗れるようになる」、これが勉強の効果だというのです。


🌈「その場のノリ」は「言葉」によって決まる

では、その「ノリ」とは何か?

著者は「言葉によって作られたもの」だと言います。

ちょっとイメージしにくいですよね。

たとえば、こんな会話を想像してみましょう。


A:「タピオカって美味しいよね〜」

B:「うん、おいしいおいしい! Cもそう思うよね?」

C:「      」


ここで、Cはおそらく「おいしい」という以外、選択肢が無いでしょう。笑

それが「その場のノリ」というやつです。

ここでは「おいしい」という言葉(の意味)が、その場の「ノリ」を作っている、ということなのです。

・・・ちょっと難しいですね。笑


これらを踏まえて、勉強とは、「新しい言葉の意味(使い方)」を覚えることで、別の「ノリ」に引っ越すことだ、と著者は言います。


たとえば、「他者」とはふつう「他の人」を指しますよね。

でも、哲学などの世界では、「自分以外の、あらゆるモノ」を指すことがあります。

ネコも、机も、飛行機も、「他者」なのです。

これを聞くと、「他者」という言葉の意味が一瞬わからなくなりますよね。

《えっと・・・『タシャ』ってなに?》

このように、これまでと別の言葉の意味を学ぶこと、これが「ノリを引っ越す」ことへの第一歩になるのです。


🌈『ボケ』と『ツッコミ』

"コードを客観視する「最小限のツッコミ意識」が、勉強の大前提である"

と著者は言います。

要は、「今ってこういうノリだよね」と「ノリ」に気づけることが、勉強の本質だというのです。

これに基づいて、著者は勉強の3つのステップを挙げています。

(0)最小限のツッコミ(アイロニー意識):自分が従っているノリを自覚する

(1)ツッコミ(アイロニー):ノリを疑って批判する

(2)ボケ(ユーモア):ノリに対してズレようとする

(※私なりに言い換えています。)


先ほどの「タピオカ美味しいよね〜」の例について考えてみましょう。


(0)は「今は『おいしい』って言わなきゃいけないノリだ」と自覚することです。

(1)は「『美味しい』っていう答え以外、許されてるの?」のような発言を指します。

「『美味しい』と言わなきゃいけないノリ」をその場にいる人に自覚させるような発言です。

(2)は「タピオカって、まるでアートみたいだよね」のような発言を指します。


思わず「えっ?」「その心は?」と聞きたくなって、話題が変わる可能性のあるような発言です。


🌈「そもそも・・・」の無限ループ

この『ツッコミ』ですが、繰り返すと無限ループに陥ってしまう恐れがあります。

これを著者"超コード化による脱コード化"と言っています。

・・・わからない。笑

例をみて考えてみましょう。

A:「芸能人●●さんが不倫したらしいよ」

B:「えー、不倫なんて最悪よねー」

C:「そう? そもそも、不倫ってなんでダメなんだっけ?」

A:「そんなこと言うなら、そもそも『悪』ってなんなのよ?」

B:「え〜。『みんなが嫌がること』かなあ?」

C:「そもそも『みんな』ってだれ?? 『嫌がる』となんでダメなの?」


・・・とまあ、こんな感じです。

こうやって、「そもそも・・・」を繰り返していくと、いつまでたっても、話が前にすすみません。

勉強でもこうならないように注意しよう、と著者はいうのです。


🌈ツッコミからボケに移ろう!


この無限ループに陥らないように、著者は「適度なタイミングで『ボケ』にシフトしよう」とすすめます。

要は、発想(見方)を変えてみるのです。

先ほどの不倫の会話なら、

「不倫すると裁判とか大変だし・・・」などと、別の見方を入れてみるのです。

勉強でも、深く深く入り込み過ぎないように、時には別の分野に「目移り」することも大切だ、ということです。


🌈「今そんな話してねえよ!」

ただし、この『ボケ』(ユーモア)にも注意点があります。

例をみてみましょう。

A:「この間、タロウとハナコが別れたらしいよ」

C:「・・・恋愛って音楽みたいだよな」

A:「(・・・?) あ、ああ。うまくヨリ戻せるといいよなあ」

B:「ところでどうして2人は別れちゃったの?」



A:「『方向性の違い』みたいなやつじゃない? ほら、バンドみたいにさ」

C:「バンドといえば、来月フェスあるよな、あれ行きたいよな〜」

B:「(今そんな話してねえよ!)」


・・・こんな感じですかね。

『ボケ』(ユーモア)の面白いところは、「今そんな話してたっけ?」というところに会話が飛ぶ、その意外性にあります。

が、それがあまりに飛びすぎると、「今そんな話してねえよ!」となってしまいます。

勉強でも、「結局なんの勉強してたんだっけ?」となるのは、あまり良いことではありませんよね。


🌈『ボケ』と『ツッコミ』を使った勉強法

ここで、一度整理しましょう。

●『ボケ』=ユーモア=見方を変える=「ヨコ」の視点

●『ツッコミ』=アイロニー=根拠を疑う=「タテ」の視点

このような関係にあります。

これを勉強に置き換えると、こうなります。

●『ツッコミ』的に勉強のテーマを「深める」=「追求型」勉強法

●『ボケ』的に、勉強のテーマを「広げる」=「連想型」勉強法


この『ボケ』と『ツッコミ』を繰り返していくことで、勉強がの質が高まっていくのです。

でも、ここで注意したいことがあります。

『ボケ』と『ツッコミ』には、際限がないのです。

どこまでも広げられるし、どこまでも深められます。

簡単にいえば、勉強に終わりはないのです。


そこで、「ここまで!」と「有限化すること」が、勉強には必要だと著者は言うのです。


🌈勉強の基礎スキル

そして、最後に著者は勉強の基礎的な方法をまとめています。

📘本の読み方について

①入門書(複数)→教科書→基本書、の順に読む

②信頼できる「専門書」「研究書」も読む

③二項対立(反対語)を意識する

④「全部読もう」と思わなくてOK

⑤「文字どおり」に文章を解釈する


📘ノート術について

①箇条書きでまとめる

②「考えたことを書く」のではなく「書きながら考える」

③パソコン入力だけでなく、手書きも使う


🌈まとめ

最後に、もう一度本書の要約をのせておきます。

勉強とは、物の見方や考え方を変える行為である。

根拠を疑うことと、見方を変えることを繰り返すことによって勉強の質が高まり、新しい自分に変わることができる。


個人的な読んだ感想も書いておきます。

言っていることはとても面白く、「なるほど!」と思いながら読みました。

ただ、著者が思想・哲学系の研究をされていることもあり、ところどころ難しくて「何言ってるのかわからない・・・涙」となってしまうところもありました。

それでも、《勉強するって、どういうこと?》ということが丁寧に書かれており、とても参考になる本でした。

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