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21世紀の音楽配信サービスと1970年代のレコードプレーヤMSL-501B

実家でひっそりと眠っていたビクターのレコードプレーヤMSL-501B。それを引き取り、修理に出して帰ってきてから1ヶ月少し。

このプレーヤーを最大限活かすことが出来ないかと色々試してみた。
その第1弾が以前書いたnote。

テープ入力端子を活用して、コンピュータのD/Aアダプタとつないだことを書いた。
これが、ものすごくピッタリきている。

元々、BOSEのブックシェルフ型スピーカを使って、MacのiTunesに入っている音楽を聴いていたが、今はほとんどレコードプレーヤMSL-501B経由で聞いている。

一番良いところは、音が柔らかいこと。
音の解像度は、機器が古いからと言って全然悪くない。BOSEはやっぱり凄く良い音が鳴るが、長い時間聞いていると、実は疲れる。これはスピーカーを置いている位置の関係もあるかもしれない。レコードプレーヤMSL-501B経由のスピーカーは部屋の隅に置いてあって、若干距離がある。BOSEはMacのモニタスピーカという位置づけでもあるので、距離が近い。遠くに置いてみたらまた違うのかもしれないが、動画を見る際には今の位置がやっぱり良いので、動かせない。逆に動画等の音をレコードプレーヤMSL-501B経由ではスピーカーが遠い分、画面とのリンクが悪いような感じになってしまう。だから、音楽、ラジオ専用という感じで使っている。

部屋全体に音楽を出すことによって、音の印象が柔らかく聞こえているのかもしれない。
大きな音で聞きたいと思ってボリュームを上げても、しっかりと鳴ってくれる。

そして、最近結構はまっているのはAppleMusicのサブスクリプションサービスで聴き放題の音楽。
iTunes(最新のOSやiPhone、iPadの場合はMusicアプリ)の「見つける」を選ぶと、その日のランキング音楽を集めたプレイリストやアーティストの特集として作られたプレイリストが有る。
元々あまり洋楽を聴くわけではないのだけれど、洋楽のプレイリストを洗濯して聴いている。ちょっと古めの音楽やリラックス音楽、ヒーリングMusicなどを洗濯することが多い。
リラックスするためにはあまり歌詞がわかりすぎるのも、言葉の意味が頭の中をグルグル回ることになるので、あえて邦楽を選ばない。

当然、こういった楽曲はかなり圧縮されているデータになっている。もし、大好きなアーティストであったり有名な演奏の場合だと、圧縮されているデータの音楽を聴くのは、嫌な気分になるかもしれない。しかし、音楽を聴く目的がリラックスするためという事もあるので、多少音がスカスカであっても気にならないし、わからない。

そういう音楽をそんなに大きくない音量でのんびり聴くというのに、このビクターの古いレコードプレーヤMSL-501Bが本当に丁度良い。
それこそ、昔で言うと有線放送をかけているかのような感覚。DJの無駄なおしゃべりがなく、淡々と音楽が流れる。

FMラジオもまた、いい音で鳴ってくれる。
住処はラジオ局の発信アンテナの方向に対しては影になっていて電波が入りにくい。その事からケーブルテレビのアンテナが入っている。なのでテレビのアンテナ線を使えば、そのケーブルテレビが設定した周波数でFMを聴くことができる。
ラジオが少々古かろうが、これまたものすごく良い感じで音が鳴ってくれる.

iTunesの音楽でも、FMラジオの音楽でもどちらも聴き心地がとても良い。
小さな音量でかけても、音がスカスカにならない。
少し大きめの音で聴いても、音の柔らかさで包まれる。聞こえすぎて疲れることもない。

最新の音楽配信サービスと古いプレーヤーとの組み合わせ。
何とも不似合いかもしれないけれど、ものすごく相性が良い。
この1ヶ月、レコードからデジタル音楽配信サービスまで、音楽との距離がものすごく近くなった感じになっている。

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