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デジカメ遍歴その6:ソニーDSC-WX200

2014年の年明け、イオンの初売りセールに出かけた。
そうすると、このカメラがデジカメ売り場で安売りをしている。
たしか1万円を下回る価格だったと思う。

「えっ!?そんな値段で、デジカメって買えてしまうの?」
と、ビックリした。

1820万画素で光学10倍ズームレンズ付き、そして何よりも小さくて薄い。
SONYの小型端末と言えば、携帯電話でもそうだったけど「くるくるピッピ」のダイヤルが付いている。

リコーR8を使っていたが、暗いところが苦手で、新しいPENTAX Qでその当時のデジカメが暗いところや室内でも十分に写すだけの実力を持つようになっているのを理解していたので、新しいコンパクトデジカメを買ってみようという気になった。
ボーナスが出て、ちょっと懐も温かかったし。

いざ、使い始めて驚いたのは、バッテリの持ちがとても良いこと。
一応、予備のバッテリも購入したが、仕事での出張で、3日で500枚程度の記録を撮るような状態でもバッテリが大丈夫だったのには本当に驚いた。
専用の充電器もあったりしたが、USBで充電出来るのもこの機種が初めてだった。丁度この頃に乗っていたクルマから標準でUSB電源が付いているようになり、クルマで充電するという事も出来るようになった。
そして、やっぱり10倍ズームはすごかった。
デジタル一眼レフでさえ、そんな倍率では撮れなかった(当時、まだEOS kiss X5はダブルズームだったので、1つのレンズでは無理だった。今はSIGMAのズームレンズが35mm換算で28-300mmのズームなので便利になったけど。)。
コンパクトデジカメでこんなに撮れてしまうんだというのが正直な感想。仕事での記録で、高精細である必要がなければ一眼レフを持ち出さずとも、これで十分だった。
そんなこんなで、PENTAXのQは半年間だけしか第一線で活躍しなかった。ここからの3年間、実質的にこのデジカメが仕事上でのメインになった。

iPhoneやiPadのカメラが使い物になるまで、このカメラは仕事での必需品と言っても良いくらいだった。

ところが、転換点はやってくる。iPhone7を購入したのが2017年1月。
このころから一気に使わなくなった。
iPhoneのカメラの性能がとても良くなったこと、デジタルツールの連携がメディアではなくクラウド中心になってきたこと、これらのことがデジカメを使うことのハードルを一段あげてしまった。
やっぱり仕事中心の使い途だったからだ。
iPhoneやiPadで撮影した画像は、フォトストリームというiCloudのサービスで、ほぼ同時にiCloudにログインしている全ての端末ですぐに使う事が出来る。
これは、仕事の書類などを作成するときに本当に重宝した。
そういう便利なことが普通になってくると、一手間二手間が億劫になってくる。
そういった所から、一気に使わなくなってしまうことになった。

この機種も、Wi-Fiが付いているので、iPhoneやiPadにデータを取り込むことも出来ないことはない。取り込んでしまえば、iCloudのフォトストリームでどの端末でも利用することが出来る。
ただし、やっぱり一手間かかる。
そして、Wi-Fiで取り込んだ画像は、画素数が下がるということもある。
なので、この機能は積極的に使ってこなかった。

そして今や、手元のものを撮影するときには、iPhoneXsの方が写りが良いように感じる状態。残念だけど、出番は減ってしまっている。

今後、新しいコンパクトデジカメを購入するかどうかは、正直わからない。
仕事上、泥やら水やらがはねるといった環境に出かける事が多くなったこともあり、FUJIFILMのFinePixを買い足した。
しかし、やっぱりこれ以上のものが必要なのか?という所に来ているのだと思う。
コンパクトデジカメについて、今後の未来についても色々と考える転換点とも言える機種になったと思う。

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カメラを買って練習がてら踏切で撮影。
一番テレ側で電車を撮影してみた。AFもしっかりと追いかけてくれている。
コンパクトデジカメでこんなものが撮れるようになったんだと驚いた。

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このカメラの得意な所は、マジックアワーの時間帯かもしれない。
若干、照明は緑かぶりしているけれど、空はしっかりときれいなグラデーションになっている。
下の画像では、月と金星がしっかりと写っている。


決して悪いカメラではない。
ただし、やっぱり「これからの時代においてのコンパクトデジカメ」って言う物に関しては、このカメラの路線というのは本当に存在意義を問われているのだろうなと感じずにはいられない。

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