見出し画像

20211008 PENTAXのQで撮影したものの内、気に入ったものをプリントしてみる

ここのところ、PENTAXのQで撮影する事が多い。
1/2.3インチという小さな撮像素子というのは、安物のコンパクトデジカメと同じサイズでもある。
しかし、この間から単焦点レンズをつけて撮影するようになってわかったことは、センサーの性能よりもレンズの性能ってものすごく大事なんだということ。
今から10年前のデジカメとは思えないくらいの写りをする。
撮って出しの画像でもその違いがわかる。
たかだか1200万画素のカメラなのに。

こういうのは、カメラのあるあるなんだろうなぁと思う。
NikonのD40Xで撮影するときも、キッとズームレンズはそこそこ良いのだけれど、古いAi-S Nikkor 50mmでマニュアルで撮影するものの方が、よく写っているような「気がする」。
「気がする」というのは、専門的なことがわからないから。
完全に感覚の問題。
でも、見た感じで違うというのがあるのだから、そうなんだろう。
1000万画素の古いデジカメでもその差が見えるのはわかるのだが、センサーサイズの小さいPENTAXのQでも同じようなことが起こっているのだろう。

じゃあ、ディスプレイでよく見えるものをプリントしてみたら、どうなんだろう?ということに興味が湧いてきた。
そこで、プリントアウトしてみることにした。

JPEG撮って出しの画像に関しては、Macの「写真」アプリに取り込んでいるのをそのままプリントアウト。
何の補正もしない。
RAWのデータに関しては、Lightroomに取り込んではいるのだけど、そこから何もいじらず現像だけして書き出し、それを「写真」アプリに取り込んで、アプリを通じてプリントアウト。
プリンタは、購入してから何年経ったのかわからないけれど最低でも5年は使っているCanonのMG7130。
いつもはL判の写真用紙を使っているのだけど、自分なりに良いなと思ったものを小さいサイズにプリントアウトしてもなと、以前買っておいた2L判の写真用紙を使うことにした。
用紙は、FUJIFILMの「写真仕上げPro 超光沢 厚手」というものを使用。

プリントアウトしてみたら、いやはや驚いた。
こんなに、きれいな写真になるの?
それが正直な感想。

これまで、コンパクトデジカメで撮影したものやiPhoneで撮影したものをプリントアウトしてみたことがあったのだけど、画像ファイルとプリンターの相性が悪いのか、そんなにきれいなプリントが出来る印象が無かった。
だから、デジカメで撮影したものは、あくまでディスプレイで見るものなのだろうと思い込んでいた。
具体的には、全体的にくすんでいる感じ。
暗いところは濁った感じ。
これは、紙とインクとの相性が悪かったのかもしれない。
例えるならば、小学生の時に水彩絵の具で絵を描いて、筆をバケツで洗っている内に、バケツの中の水がすごく汚い濁った色になるのだが、そんな色がプリントアウトされているような感じがあった。
色の抜けが悪いというか何というか。

ところが、それが無い。
PENTAXのQで、単焦点レンズで撮影した画像に関しては、そうした濁りが無い。
JPEG撮って出しの画像でも濁りが無い。
RAWから書き出したものは、もちろん当然。
正直「すごいなぁ」と感心してしまう。

そうすると色々と気になるようになってくる。
他のカメラはどうだろう?と思って、色々試してみた。
そうすると、やっぱりiPhoneで撮影したものはもう一つ。
なんか、「絵」みたいになってしまう。
JPEGのファイルを作るときの処理がもう一つなのかもしれない。
コンパクトデジカメの場合、流石に200万画素のIXY Digital200はボヤッとした感じになる。
PowerShotSX100ISは、コントラストの差が大きいものに関しては、暗いところが潰れて濁る。
この傾向は、PowerShotシリーズのどれでも同じ感じ。
明るいところや色がはっきりとしているところに関しては、CCDセンサーということもあるのだろうか、画面で見るこってりとした感じはきっちりと出ている。
SONYのCyber-shotは、赤色のデータが弱いのか、赤色が濁ってしまう。
元々の画像も、そのままのものは霞が掛かったような感じの画像が多いので、それがそのまま解像度を下げてしまっているような感じがある。
NikonのD40Xは、JPEG撮って出しに関しては潰れる感じがあるが、RAWを現像したものは、濁りが無い。
CanonのEOS Kiss X5はまあまあまとまっていて、JPEG撮って出しでもそこそこ。
RAWに関しては、Lightroomをほとんど使わずCanonのDPPを使う事が多いので、現像したデータというものをいじるところまで出来ていない。

と、これだけ比較してみてわかることは、APS-Cセンサーを持っているEOS Kiss X5やD40Xが有利なのはわかる。
しかし、センサーサイズがとても小さいPENTAXのQの性能に関しては、やっぱり抜きに出ていると感じずにはいられない。
小さくても、一眼レフは一眼レフなんだろう。

ますます、今更ではあるけれど、PENTAXのQが気に入った。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?