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フィルムスキャンをしてみると、ネガの劣化が激しいものと、そうでないものがあることに気づく

いろいろなものがありまくる机の横に、昔撮影した写真とネガの入っている引き出しがある。
ケンコーのフィルムスキャナを使って取り込むこともできるのだが、せっかくエプソンのスキャナも使えるようになったし、ソフトも購入したことだしということで、フィルムのスキャンをするようになった。

ケンコーのフィルムスキャナを使って、何本かスキャンしていて、
「あれ?」
と思うような事があった。
それは、フィルムから取り込んだ画像の色が全然ダメな事。
一緒に置いていた写真はまともな色でプリントされている。
「これって、フィルムスキャナの性能が悪いのかな?」
そう思って、同じネガをエプソンのスキャナにも通して見た。

そうすると、結果としてはかなり色が悪い。
「スキャナを長い間使ってなかったから、調子が悪くなったのかな?」
そう思って、全く違うネガをエプソンのスキャナに通してみると、ものすごくフィルムの情報がしっかりと取り込まれている。

そこで気がついた。

「ああ、フィルムも劣化するんだ」

昨日、今日と二日間でスキャンしたフィルムは4本。
そのうち、ネガの劣化があるなぁと感じたのは2本。
あまり劣化を感じなかったフィルムのうち、1本はフジのネオパンでモノクロ。現像したのは1997年。使ったカメラはハーフサイズだから、コニカレコーダー。
もう一つは、2006年にペンタックスMEで撮影したコダックゴールド100。
逆に、劣化を感じたのは、 Canonのオートボーイで撮影したコダックゴールド400と、コニカレコーダーで撮影したこれもコダックゴールド400。

何が違うんだろう?と、よくよく見てみる。
そうすると、違いがあった。
劣化の少ないネオパンは、当然ながら街のDPEに出してもその場で現像できるわけではないので、富士フィルムの工場へと送られたもの。
コダックゴールド100は、ヨドバシカメラに現像に出したもの。当時のヨドバシカメラは、フジはフジ、コダックはコダックと扱うフィルムによって使う機械も薬品も印画紙もメーカーで変えていた。それだけ、フィルムを扱う量も多かったのだろう。
劣化していたフィルムは、当時住んでいた近所の商店のDPEサービスに出したもので、印画紙のメーカーもわからない。
袋はコニカのものだったので、コニカの薬品などを使っていたのかもしれない。

もしかしたら、薬品の扱いが悪かったりしたのかな?などと勝手に想像してみる。

程度のいいネガに関しては、フィルムからスキャンしてもほとんど何も触らずともすごくいい色で見える。
プリントとほぼ同じ画像がモニタで見る事ができる。
それに対して、明らかに劣化しているネガは、色が出ない。
ネガの端っこは、明らかに像が消えていっている状態のところもある。

保管の条件は全く同じで、ずっと同じところに入れていたのだから、そこに関しては変わらない。
とすると、ネガをどこのお店に現像に出したかで、ネガの後々の状態も決まってくるという事なのかな?と勘ぐったりする。

最近ネットのお店で使っている写真屋さんは、そこのお店のツイッターでかなり昔(おそらく40年から50年くらい前)のフィルムをスキャンされた画像を載せている。
その画像を見る限りとてもいい感じなので、フィルムはあまり劣化しないのだなと思い、フィルムスキャン をしようと思い立ったところがあった。
ところが、現実は甘くなくて、自分の持っているフィルムはかなり劣化した状態になっている。

フィルムをどこに出すかで後々のことが関係してくるとは、ちょっと意外だった。

画像1

PENTAX ME コダックゴールド100。
こんなに、しっかりとグラデーションが出るのかとびっくりしたくらいの画像。

画像2

同じくPENTAX ME。これはストロボを使って撮ったもの。

その時のカメラがこれ。
Canon Power Shot S70でも記録していた。

画像3


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