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「オールドデジタルカメラを使う会」に入った

尊敬してやまない、田中長徳氏が以前からnoteで「クラシックデジタルカメラを楽しむ市民の会」を起ち上げると書かれていたので、ずっと気になっていた。

病気で休養・休職するようになってからというもの、人間付き合いのトラブルが起こりやすい状態もあって、人と人とが交流することの多いSNSとは距離を開けるようにしていた。
ただ、この会についてはFacebook上での会という事で、参加することにした。
自己紹介とカメラの画像をアップはしたが、身体の調子が良くなるまではROM専用になるだろうとは思うが。

田中長徳氏が、クラシックデジタルカメラについてまとめたカメラノートが、noteを見たら出ていたので、早速購入した。
ここに、オールドデジカメとクラシックデジカメの違いについて、そして今のデジタルカメラについての考察がまとめられている。

そして、この一言にカメラ好きの自分からするとものすごく納得がいった。

「スローな反応のデジタルカメラほど心にゆとりのある人が使えるもの」

結局、有る一定のレベル以上のものが楽で簡単にスピーディーに手に入るというのが、「最新」と言われる物の追っかけていること。これをあらゆる事やもので追い求めているのが人類なのかもしれない。
その進化のスピードは、カメラという世界で行くとデジタル化によってものすごく等比級数的に大きくなっているのかもしれない。
ところが、進化しすぎたがために「カメラ」という範疇だけでは収まらず、他の分野(昔の言い方でいうとマルチメディアなんだろうな。固い言葉なら情報・通信分野と言うのだろう。)との融合が起こり始めたことにより、カメラ単体では完全に置いてきぼりの世界になってきたのは明白。

自分自身も、iPhoneというその分野の製品をいつも持ち歩いているのだから、まさしく恩恵を受けている。

デジタルカメラの進化の途中、おそらく2000年代に実用性として求められていた中で、「電源を入れてからシャッターを押すことが出来るまでの時間が如何に速いか」というのがあった。
雑誌の記事で、電源を押してから最初のシャッターが切れるまでの時間を機種ごとに測定する。ただそれだけで何ページも割いて特集していた。
今の雑誌で、そんな記事はもうどこにも見当たらない。
早くて当たり前。

オールドデジカメを改めて使ってみると、起動するのにも、メディアに記録をするのにも、時間が掛かる。
パソコンに取り込むスピードは、古いデジカメでもメディアの読み取りに関してはPCの性能が上がったので速くなったが。
この間から、CANONのPower Shot S70やIXY Digital200を使うようになって、電源、ズーム、シャッターのタイムラグなどなど、何かにおいてiPhoneと比べてしまえば全てにおいて遅い。そして電池の持ちは悪く、メディアに記録出来る容量にも限りが有る。

だからこそ、焦って使う物ではない。
カメラを持って歩くペースも、自然とゆっくりになる。
そんなカメラライフに自然となる。

だからこそ、田中長徳氏の言葉が、自然と身に染みる。


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