20220813 OLYMPUS PEN E-P1にパンケーキ17mm 1:2.8の組み合わせにしびれる

画像1 今日はお盆休みに入っているが、普通にクリニックにリハビリに出る。診察もあったので、仕事の夏休み期間には入っているがいつもの土曜日の感じで動く。今日はカメラはPENデジタルに17mmのパンケーキ1台にした。
画像2 これを使ってとにかく目に入ったもので気になったものは、ドンドン寄っていってシャッターを切ってみようと思ったのだ。これは以前投稿した鈴木心さんのデータの話の影響をものすごく受けてのことというのはわかっている。ひとまず、ドンドン撮ってみようと考えた。
画像3 カメラがそれなりの大きさで、パンケーキレンズという組み合わせはこうしたスタイルにものすごく良いのがわかる。ほとんどノーファインダーに近い。ちらっと液晶を見るけれど、ピントが合う音が鳴ったらそのままシャッターを押し込む。
画像4 最近、なんとなく気にしているのは、水平垂直を捉えること。自分の場合、どうも歪んでしまう傾向があるので、水平垂直を気にするというのを基本的に意識し続けるようにしているのだが、今日はそうしたことは余り気にしないでおこうと考えた。ところが、カメラを構えるとそうしたことにやっぱり意識が向くので、ノーファインダーということを意識していたのから離れてしまう自分がいた。
画像5 PENデジタルのE-P1は、オールドデジタルカメラということもあり液晶が動かない。だから、ある程度は身体を動かす必要はある。ただ、やっぱりミラーレスということもあり、ファインダーを覗かずとも撮影する事の出来る気軽さはとても大きい。
画像6 撮影していて気付くことは、結構上を向いて歩いているということ。これは、カメラを持っているとき特有のものかもしれない。というのも、昔からカメラを持たずに歩くときは、とにかく足下ばかり見て歩く。足下がおぼつかないから不安なのだ。余りに下向いてばかり歩いているので、父に「前を向け」と何度も注意されたことがある。
画像7 いつも足下ばかりみていると、背中を丸めた姿勢にだんだんと固まっていってしまう。そんな感じが父からしたらなんとかしたかったのだろう。ところが、カメラを持つとそんな感じではなくて、案外前や上を向いて歩いている。
画像8 キョロキョロすること自体は、元々ADHDの特性があって落ち着きがないということから普通といえば普通。風景を見てその場所を覚える習性があり、だから方向音痴にはならない。頭の中で色々な方角から見た風景を組み合わせるということを昔からしていた。
画像9 カメラを持つことで、鬱屈した下ばかり意識していた状態から解放されている感があるのだ。目線が何十年かぶりに束縛から解き放たれている感じと言っても過言ではない。それくらい自由な感じがある。これは自分の中でも驚きでもある。
画像10 そして、そうした視線や視野、視界とOLYMPUSのPENデジタルに17mmのパンケーキレンズという組み合わせが、ものすごくピッタリ来る。だから、今日シャッターを切った瞬間というのは、そのときに気になった世界そのものに近い。
画像11 ただし、そのような感じで行けば、横位置の写真ばかりになるはず。ところが、今日は縦位置が結構多い。それは、今日撮影したものを簡易的にプリントアウトして冊子状にするという鈴木心さんのトレーニングをまねしてみようという意識が少しあったから。その辺の打算的なところが縦位置につながっている。
画像12 実はこの辺くらいから、縦だの横だの意識しないで、そのときの雰囲気で構図を決めようと思い始めたので、横位置の写真が増えてくる。何だかんだと考えすぎるのは良くないと思ったから。瞬間を切り取ることが出来ればOK。
画像13 いつも持ち歩くCanonのPowerShot SX160ISと大きく違うのは、やっぱりミラーレスとはいえ一眼レフということもあり、シャッターを押してからの反応がやっぱりいい。コンパクトデジカメはとても重宝するけれど、シャッターのラグタイムがちょっとずつストレスになったりする。そうしたストレスを感じずにシャッターを切ることが出来るので、瞬間を閉じ込めやすい感じがある。
画像14 まあ、そんな感じで今日は目についたものをドンドンと撮ってみた。電車の中でカメラを構えるのは、やっぱりそれなりに勇気が要る感じもある。基本的には車内を撮るのではなく、「外の風景を撮りますよ」というスタンスでカメラを構えるようにしてみた。でも、やっぱり不審に思われるのかな?
画像15 それにしても、このレンズの写りは本当に良いなぁ。今日、持ち歩いていてこんなに良いんだと改めて思う。そして単焦点レンズをつけることの気軽さは、頭を使うことを良い意味でシンプルにしてくれる。
画像16 本来は、写真を撮ることの練習をとなると、カメラもマニュアルモードにして撮影する方が良いのだろうが、とにかくシンプルにと思っていたので、すべてPモードで撮影をした。
画像17 露出補正も何もせず撮影をしていったので、向きによっては露出にばらつきがある。それはまあ仕方のないこと。
画像18 歩いている中で見えるもの、いつもは余り気にしないものを捉えていくのに、単焦点レンズはとても有効。
画像19 ズームレンズだと、カメラを持っている立ち位置と被写体にしたいものとの距離感を画角を変えることでどうしようかと悩む作業が一つはいってしまう。単焦点レンズにはそれがない。
画像20 そしてマイクロフォーサーズで17mmというのは、35mm換算で34mmと広角よりの標準レンズと言うことも出来る。そして何よりこの広角より標準レンズという立ち位置は、昔から使ってきていたフィルムのコンパクトカメラについているレンズとほぼ同じということだ。
画像21 長い間35mmというレンズのついたカメラを使ってきていたこともあり、何だかんだと自分の身体と一番しっくりきやすいのかもしれない。そうしたところが自分の中で扱いやすさにつながっている。
画像22 さらには、オールドデジタルカメラとは言え、それなりに露出を合わせてくれる。フィルムではこうはいかない。それが、デジタルの良いところでもある。バスの車内を撮影しても、それなりにしっかりと露出を合わせてくれる。フィルムだとISO感度は固定になるので、調整できる幅はどうしても狭くなる。
画像23 こんな葉の隙間からの木漏れ日など、フィルムで撮影するとなると難しくて仕方ない。でも、デジタルだと意識せずとも撮ることができてしまう。この辺はフィルムよりも優れているところだろう。
画像24 フィルムはフィルムで撮影する事の楽しみがすごくある。一つ一つ考えていることを積み重ね、設定し、確認した中で撮影するというのは、ものすごく楽しいことでもある。写真を撮っているという実感もとても強い。だから、フィルムで撮影するのもすごく好きなところではある。
画像25 しかしながら、とても残念なことなのだが、フィルムの値段はものすごく高くなってしまった。おいそれと簡単に何本も撮影するということはコスト的に難しいなぁと感じずには居られない。この1年でフィルムの値段は倍以上に跳ね上がってしまった。使えるフィルムの種類も少なくなってしまった。
画像26 表現という点で、そろそろ自分のようなアマチュアではフィルムは諦めないといけないのかな?と感じる様になってきた。今日、E-P1で撮影した枚数は70枚ほどだが、これをフィルムでやるとすると現像代も合わせたら7000円位のコストが掛かることにつながってしまう。
画像27 それこそ自分が学生時代などは、フィルムが1本100円、現像が同時プリントもついて500円というコストで撮影できていた。今や10倍近いコストになってしまっている。気軽にフィルムで撮影するというのは、ちょっと気が引けるところまで来てしまった。
画像28 フィルムで撮影するのは、本当に好きだけれども、自分の経済状況やらを考えると残念ながらデジタルでそこそこ取り組んだ方が良いというのも見えてきた。ならば、こうしてオールドデジタルカメラという市場価値的には二束三文のものを使って楽しめばいい。そしてスマホでは撮ることのできないカメラ特有の写真を撮っていけば良い。
画像29 デジタルカメラがコンシューマ的に自由に使えるようになってからほぼ20年。この間、技術の進歩でドンドンと新しいカメラが出続けてきたが、それも一巡して熟成の時代に移り変わってきている。しかも、それは動画の撮影ということにシフトしてきている感じが強い。
画像30 カメラ好きとしては、ちょっと昔のちょっといい機種が安価で手に入るようになったことにうれしさを感じる。そしてこのPENデジタル1と17mmのパンケーキレンズという組み合わせのように、お気に入りに出会うことが出来ればなお幸せと言えるだろう。

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