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20210124 フィルムのコンパクトカメラでは唯一のズームレンズ付き 京セラTズーム

フィルムカメラを使っていた時代、コンパクトカメラは基本的に単焦点のものばかりだった。
ズームレンズ付きのコンパクトカメラは、父が使っていたコニカのカメラがあって借りたことがある。
ズームレンズは、レンズが暗いというのがどうも引っかかって、選択肢に入らなかった。
それまで、T-proofを使っていたので、T zoomも興味が湧いたのだけれど、f値がワイド側で4.5、テレ側で8というのが気になった。
常用フィルムはこうなると400のISOのものを使わないといけないだろうなと思っていたので、こうしたところが色々と食指が伸びないところでもあった。
ただし、気になり続けていたのはあったので、結局かなりたって京セラのフィルムカメラが投げ売りになっていたときに購入した。
しかし、買ったは良いけど時代は既にデジカメの時代になっていて、おそらく一番使っていないフィルムカメラになる。
フィルムを通した数も10本は行っていないはず。

そんなカメラではあるが、机の周りを整理していたときに出てきた。
ここのところ、フィルムカメラを使うのも少し減ってきていたので、フィルムを入れて撮影してみたくなった。
使ったフィルムはFUJIFILMのX-tra400という逆輸入もの。

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いつものベランダからのファーストショット。
日付を調節したけれど、表示順を間違えて撮ったもの。
どうも、電源を切っている間に表示の切り替えをするのだが、すっかり使い方を忘れてしまっていた。
2020年12月22日の撮影。
つまり、コンパクトカメラによくある2020年問題はこのカメラは関係なく表示することができる。
京セラのT-proofやサムライは2019年までだったはずだから、これだけ表示できるということ。
朝日によってできた長い影と日の当たっているところとのコントラストの差はあるが、それなりに写っている。

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同じくベランダから、少し方向違い。

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隣のアパートの屋根を撮ってみる。
日陰を撮っているけれど、よく写っている。
コンパクトカメラでズームを使えるというのは、あまり経験がなかっただけに、少し不思議な感じ。
一眼レフではキットレンズのズームレンズを使ってきていたけれど、コンパクトでもこの写りだったら十分かもしれない。
それにしても、あまりに登板機会が少なすぎた。

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いつものイズミヤ。
ここまでのものを見てみると、露出は適正というように感じる。
よく、京セラのコンパクトカメラは露出が少しアンダーに寄っているのだけれど、そんなに感じない。
ISO400のフィルムを使っているからだろうか?

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これまた、いつもの川の土手。
サクラの木の枝がしっかりと写っているように感じる。
こういう風景は、露出がアンダー気味になりやすいのだろうか。
そして、京セラのコンパクトカメラ特有の周辺光量落ちも若干見られる。

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日陰の花壇を撮ってみた。
少しズーム側で撮ったこともあって、ボケも若干出ている。
日陰の感じが良い感じに写っていて、好きな写り。

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順光で風景を撮ると、京セラらしい露出。
空の青さが、T-proofで撮ったときとよく似ている。

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いつもの風景。
レンズの暗さをフィルムのISOでカバーできている。

不思議に思ったのは、ISO400のフィルムを使っていたのにフィルムの粒状性が気にならない。
ということは、カメラの露出はかなり適正だったということなんだろう。
ネガからの情報をスキャンするときに、無理に露出をあげずにデータ化できると、フィルムの粒状性は気にならない。

とすると、いつもISOが400のフィルムを使うと、どうも粒状性が気になって仕方なかったのは、カメラの露出が少し怪しかったのか。
過去の経験から行くと、確かにEOS55にISO400のフィルムを入れて使ってもどうもなかった。
EOS55は、結構露出が的確だったような気がする。
T zoomは、露出が案外賢いのかもしれない。


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