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沈丁花の香りと心模様

もうすぐ2月が終わる。
冬から春にかけての季節の変わり目。
ただでさえ心が不安定になりがちな季節だと思う。

私は普段地域包括支援センターというところで保健師をやっている。
日々、地域に住む高齢者の方々やそのご家族、他様々な関係機関の方たちとお話しし、相談にのっている。

季節が変わる頃だなと思うと、なぜか、精神的にお疲れの方々の電話が鳴りやまない時がある。これ、ほんとの話。
電話がなって、「あ~春がやってくるんだな。」と思うくらい。
不謹慎かもしれないけれど、こんな時も人って面白いなと思ってしまう。
沈丁花と金木犀の咲く季節になると、不安定な相談が増える。これは科学的根拠のない、なんとなくの勘だけど、結構当たっていると思っている。

それはさておき、、
ただでさえ、体調を崩しやすくて、精神的に不安定になりがちな季節の変わり目。加えて、今の社会情勢やら感染症の問題が相まって、本当にお疲れ気味の人がとっても増えていると思っている。

生活リズムを大事に、とか心を守ろうとか、正しくあることをアドバイスすることもできるし、ここにたくさん羅列することも私はできる。

でもあえて言う。
正しいことはいくらでも言えるけど・・。
そんなんできない時が多いのが「生きていく」ということだと思う。
だから、
何もしたくないときは、何もしなくてもいいと思う。
眠い時は、寝ててもいいと思う。
寝れなければ、起きててもいいと思う。
食べたくない時は、お水だけでも飲めてたらいいと思う。
食べたい時は、食べたらいいと思う。
落ち込む日だって、あってもいい。
あるのが当然。生きてるんだもん。
何が正解とか、何が間違っているっていうことはないから
やりたいことをやってみたらいいと思う。
そして、それをきちんと許すということが大事だと思う。
ちゃんと許された存在であるということ。
そんな空間に身を置きたい。
そんな空間をつくれるひとでありたい。

心や身体のバイオリズムは色んなことに影響を受けているから、いつでもいい時なんてないと思っている。
だから、ちょっとくらいの不調な時はだれにでもあるし、起こりえる。
不調の時は、あまり深く考え込まず、ただただ時間を過ごすだけでもいい。
季節の変わり目でやることたくさんだけど、私は結構自分に甘く過ごしている。
寛容、かつ柔軟でいたい。
休めば力も湧いてくるから、きっとできる。
そんな感じで、ゆるりといこう。

今日も最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。

そら。



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