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短編小説

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4000字~ の短編小説をまとめています。
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#小説

やっと気づいたこの感情x小さな傷口x連絡先交換

薄明かりの下、暗い夜道を歩く。普段から機嫌がいいわけじゃねぇが、今日は特別腹の虫の居所が…

1

甘い香り×刺青の男

バイトが終わり、店の外に出ると外は真っ暗になっていた。いつもなら日がある内に終わるんだけ…

4

不審な女と寂れた男

のどかな風景が広がる片田舎。田舎と呼ぶには人工物が多く、都会と呼ぶには田畑が多い。なんと…

2

「許嫁」

道場で木刀を振る。腕を上げ、体を使い、上から下へ無心で振り抜く。何度も何度も繰り返す。切…

3

悪魔の葬儀屋

「ねぇねぇ、知ってる?」  短い昼休憩の間に少しでも疲れを取るため腕を枕にして眠っていた…

3

襲撃前夜

空が黒い幕で覆われ、重苦しい夜がやって来た。俺は静かに建物から外に出て、薄暗い路地を足音…

2

軍人と少女

『王家の森の近くで魔物が出没した』と報告があったのは数日前だ。師団長から「行って来い」と言われたのが昨日。本来ならもう少し下準備や調査などをするんだが出没した場所が場所だけに、すぐに動ける俺たち第三部隊が出ることになった。 「隊長、ハックルが魔狼を見つけたようだ」 「そうか……では、速やかに殲滅するように」 「りょーかいです」  男はヘラリと笑い、周りに指示を出しつつ森の奥へと消えた。……アイツはいつもヘラヘラしているが仕事は出来る男だ、任せて問題ないだろう。 「(魔狼程度な

その扉の向こうは

ある街に、不思議な噂があった。  街の郊外には大きくて古びた洋館があった。いつからあるの…

老女の騎士

「――気が変わったりしないか、エリザベス」  初老の男が渋い顔をした。昔から諦めの悪い男…

巨人の子と寂しい人間の子

「『巨人』を見たぁ? 何を言っているんだ、お前は」  冒険者ギルドのバーエリアの一角、古…

幼心、恋心

昔々、私には仲の良い友達がいた。その子は金色の髪にはちみつ色の目をした、少し体が弱くて、…

1

闇夜の恋

「次の仕事が決まった、つた」 「……はい」  広い座敷の奥、暗い色の服を着た父がそう言った…

1

まるで花火のように心に響く恋でした。

 花火。夜空に光が放物線に描かれる。色鮮やかな光が夜空を照らし出すのを、みんなこぞって見…

2

魔法使いの少年と。

 私は昔から泣き虫だった。男の子にいじめられて泣いて、それをからかわれてまた泣いて。気が弱くて引っ込み思案だった私は言い返すことも出来ずにただ泣くだけだった。どうすることもできなかった。それがとても悲しくて、いつしか私は男の子が怖くなった。だからいつも男の子たちから逃げるように人気のない場所で一人泣きじゃくっていた。 「――ねぇ、『まほう』をみせてあげるよ」  そんな私に声をかけてくれたのは、一人の男の子だった。昔のことで顔は殆ど思い出せなかったけど、いつも私をいじめる男の子