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空通信vol.77_【姫路の大学生が送る】姫路の魅力発信インタビューVol.18【ケーキ屋PROP 社長】

地元から愛されるケーキ屋さんの、地元への想い

空インターン宮本のバイト先、「ケーキ屋PROP」
「常連客が多い、地元から愛されている」と、実際にPROPで働く宮本は感じており、宮本の実姉もPROPのケーキを食べた際、「やっぱPROPやわ」となるほど安定感がある。
なぜこれほど長く地元から愛され続けているのか、ケーキや地元に対する想いをお話いただいた。

ーーーーーはじまりーーーー

ケーキ屋PROP2代目社長

ケーキ屋PROPの2代目社長、渡辺勝也さん(48)。
先代が65歳で社長の座を退いた時に、PROPにて5年間働いていた渡辺さんが43歳で継いだそう。

父、母、叔母さんなどの周りのみんながケーキ屋さんをしていたこともあり、幼い頃から、ずっとケーキに囲まれていたそうだ。

「他の人が食べるようにして自分は食べていない」「ケーキを見る目は他の人よりある」と社長は言った。

ケーキの食感、お酒の味、盛り付けのお皿など、全てのことにこだわり、コンビニなどの商品に対しても、観察しながら食べている。そして、街を歩いている際も、店に入った際も、ディスプレイなどを観察しているそうだ。

このようになったきっかけとしては、先代が2店舗目を設立する際、社長が店長を受け継いだそう。そこから色々と意識的に観察するようになったそうだ。
しかし、「今では自然と観察をしすぎて(無意識で)嫌だと思うこともある」と、仕事のことを考えたくないこともあるそうだ。

嫌だと思いつつも、また無意識的に仕事のことを考えてしまい、「あーまた考えてもた」という思考をループしているそうです笑


今のお客様を大事にする

働いている宮本自身が思うこととして、常連客をよく見かけるため、地元の方に愛されているように感じる。

そしてケーキ屋PROP自身も、地元のフルーツを存分に使用していたりと、こちらも地元を愛しているように感じる。

なぜ地元から愛されるのか?
社長は、「お店の歴史が長いので、自然と常連が出来てきいる」とおっしゃった。

ケーキの味が一定していることや、スタッフとお客様とのコミュニケーションが絡み合って常連ができているそうだ。

ケーキの味に関しては、お客様が来てくれることによって、「お店が悪い方向にいっていないな」というバロメーターになっている。「ずっとケーキを作り続けていると、自分の感覚だけではわからなくなってしまう」と言っていた。

社長はお客様の求めるモノを提供したいと思っており、「今来ていただいているお客様を大事にしている」とのこと。

ちなみにケーキ屋PROPというお名前の由来は、ラグビーからきているそうだ。
父がラグビーをしていて、プロップというポジションをやっていたそう。プロップは、英語で「支える」という意味がある。そこから、「 街を支える」という思いを込めてPROPとなったそうだ。地元を愛し愛されていることから、今のPROPにぴったりの名前だと感じた。

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ケーキを提供する上でのこだわり

全国にあるコンビニには、研究費と人材を使っているため敵わないと思っているそうだが、「こちらには個人店ならではの特化がある」と社長は言った。
地域によって味の個性がある、そして地元のフルーツが使える」と。
そのためお客様の求めるモノ、お客様に好まれる味作りを行っているそうだ。

「果物の素材の味がわかるような形で提供している」と社長がおっしゃった。
よくあるCMで行っているような、どこの地域の、こういうフルーツを使っています、と言っても実際の美味しさはわからない。

本当に美味しいもの(素材)を、地元のみんなが分かる形でアピールしたいという思いから、生クリームも甘さ控えめにし、使用した果物の素材の味が分かるように提供しているそうだ。

地元の果物を選ぶ際もこだわりがあり、「自分と気が合う農家さんの果物を使って、それを美味しい形で提供したい」と考えているそう。
理由としては、気が合わない農家さんだと、どんなに味が美味しいとなっても、人が合わなければ継続して使えないと考えているからだ。

なぜ毎年同じ農家から、同じ果物を継続して使いたいのか?
理由としては、4シーズンごとに、毎年同じ商品(地元の素材含めて)を提供しており、その提供している商品を、「また1年後」と、定期的に買いに来てくれるお客様がいるため、できるだけ同じ人から、同じ商品を仕入れるそうだ。

社長自身、色んな農家さんと繋がって、農家さんからまた別の農家さん紹介してもらい、信頼できる人の果物を使いたいと考えているそうだ。そして、今後としては、地域に密着できる商品を増やしていけたら嬉しいと考えているそうだ。

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PROPの社員は仕事ができる

ケーキ屋PROPのスタッフは、今までに自分のお店をもった人もいる、または社員が他店のサポートに行った際、「PROPの社員は仕事ができる」と言われるそうだ。

ではどういう育成方法をしているのか?

PROPのスタッフ育成方法は、何年も同じ作業をするような下積みを設けるのではなく、まずは1〜10の作業を一通りしてもらうそうだ。実際に社長もケーキ屋に立ち始めた時が、同様のやり方だったとおっしゃっていた。

何年も1という作業をさせるのではなく、短い期間の間に1〜10全部の作業をさせてから「できない所をできるように詰めていく」とおっしゃっていた。そうした方が、「何でこの1という作業が大切なのか」という点に気づきやすく、技術としてこだわりやすいようだ。下積みの期間を設けるのではなく、「まずはやってみろ」と言い、「大変だけど、続けている人は力がつく」と社長はおっしゃっていた。

しかし、「経営面ではなかなか難しい」と社長は言う。技術力にかける時間、加えて時間にかかる給料の両立が難しく、長く続く若者が少ないと、頭を悩ませているようだ。

そんな中でも、少しでも社員に長く、良い気持ちで働いてもらえるよう、「できるだけ休みを増やせるようにしようと考えている」と言っていた。

どうやってお店を綺麗にたたもうか

”将来、このお店をどうしていきたいか、ビジョンのようなものはございますか?”

(社長)「どうやってうまくお店をたたもうかな、と思っている

最後に宮本が問いかけた質問に、思いもよらぬ回答が返ってきた。宮本が想像していたのは、「もっと店を設けていきたい」「もっとお客さんに知ってほしい」というような回答だと考えていたし、実際にそう考えている経営陣は多いと思う。しかしPROPの社長は「3代目はいないので」と言い、ずっとお店を続けて経営難になってからお店を閉めるより、皆から祝福をされながらお店を閉めたいそうで、「綺麗な形で終わるにはどうしたらいいかをずっと考えている」と言っていた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!🙇‍♀️
なんで地元のフルーツを使用しているのか、フルーツの選び方などの社長の考えには、しっかりとした先を見据えたものがあり、普段のお茶目な社長とは違った一面を感じました。
お店の今後の考え方には、皆さんも驚いたと思いますが、宮本も飲食店の方からは聞いたことの無い回答で驚きました🤗
社長が地元を愛しているから、地元の皆から愛されているのだなと思いました。



◆◇◆◇◆店舗情報◆◇◆◇◆◇

ケーキ屋PROP

播磨店🔻
〒675-0144 兵庫県加古郡播磨町北本荘1-13-14
Tel: 079-436-3768  
営業時間:10:00~19:00
定休日:木曜日
東加古川店🔻
〒675-0101 兵庫県加古川市平岡町新在家149-1
Tel: 079-423-9215  
営業時間:10:00~19:30
定休日:月曜日
魚住店🔻
〒674-0081 兵庫県明石市魚住町錦が丘3 -9-2
Tel: 078-947-6722  
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日・火曜日
大久保店🔻
〒674-0066 兵庫県明石市大久保町福田2-7-8
Tel: 078-935-3788  
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日
公式WEBサイト🔻
http://www.cakeya-prop.com/

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