見出し画像

スピリットという視点から、発達障害や教育、子育てについての相談を眺めてみる。

はじめに

私のnoteでは非二元やスピリチュアルなテーマが多いため、これまで抽象的な記事が多く書かれてました。

しかし、日常は具体的な事柄の連続で、「いかに生計を立てるか」、「いかに人間関係を築くか」、「いかに交友関係を良くするか」、「子育てはどうするか」、「自分の得手具得てはなんなのか!?」「病気をよくするには?」などという重要な課題に対しては、あまり非二元は直接的には役にたちません。

 かつてラマナカント・マハラジという非二元のマスターティチャーと呼ばれる存在は、類まれなる例えと教えで多くの人びとを幻想から目覚めへと導きました。私もラマナカントの本「自己なき自己」はとても重宝しています。

この著書では、ある日、マハルジの弟子が仕事がなくなり困っていた時に、師であるマハルジは、彼の大勢の弟子に、この仕事を失った弟子の就職先をお願いする場面がありました。

この場面は、なんの変哲もないよくある光景として描かれていましたが、私はその描写にとても大きな気づきを得ました。つまりスピリチュアルのマスターティティチャーであるマハルジが自分の弟子たちに「復職支援(リワーク)」のお願いをしたということです。

宇宙という舞台において、様々なタスク(課題)がある中で、目の前にある「弟子の就職」という問題を解決することについては、マスターであるマハルジ自身よりも、就職の情報を持つ弟子たちが適しているということです。「弟子の就職」という、問題については自分自身よりも、他の弟子の方が問題解決するには適任であるということです。

 世間ではなんとなく悟りや目覚めに到達すると、他の問題や課題は些細なことになり、全て解決されつという暗黙の思い込みがあるようですが、私たちは当たり前なのですが、この3次元の世の中に生きている限り「現実的」な方法や知識や技術、知恵は常に必要だし、今後も常に重要になるということです。

 どこからともなく突然、神通力や超能力、高次元の存在がいきなり願いをかなえてくれるわけではないというわけです。

マハルジが弟子の就職をお願いしたことが指し示しているのは、悟りや目覚めという次元の話では弟子よりもマハルジの方が適切ですが、就職活動という現実的な次元においてはマハルジよりも弟子の方が解決するのに適任であり、適切であるということ。

つまり「悟りと目覚め」いうテーマと、「日常の具体的な問題解決」というテーマは、次元を異にしているだけで、どちらが優れているというわけではありません。等しく価値があり重要であるということです。

私と妻は教育や療育という分野で心理学の資格で生計を立てています。教育や療育は、人間の発達と成長に関するものです。それはスピリチュアル的な眺めで見ると、『宇宙という生命現象が、「人間」という形を通して意識の範囲を広げていく過程』とも言えます。

そのような巨視的な視点も持ちつつも、日常の相談や、進路、学習、人間関係といった問題は常に現実的で具体的なものです。

スピリットという巨視的な視点を持つことの利点は、この時代にますます重要になり、かつ有益になっていると感じます。

今後、そのような巨視的な視点を維持しつつ、日々のよくある具体的な相談とどのような関連性があるのかについて考察し、少しでもお役に立てる記事になったらと考えています。

一言で言えば、「スピリットを通して日常の問題や課題について、考えてみる」ということです。

そこで、教育現場や療育現場で、よく質問に上がったりするテーマについて、「そらはなみっけ」としての考えを描いてみようというものです。

私は教育や福祉、医療のカウンセラーとしての経験を積んでいます。

早速次回の記事から、普段の公認心理士や臨床心理士として働いている中で、学校や、就学前の発達障害の相談、子育てについてや進路について、そして日常の様々な相談について、毎回よくある質問と、その解答という形式で記事を描いてみたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?