赤月氷空

HSPと向き合う高校生。 毒親、ヤングケアラー、虐め等経験済み。 ヲタ活や自傷行為に逃…

赤月氷空

HSPと向き合う高校生。 毒親、ヤングケアラー、虐め等経験済み。 ヲタ活や自傷行為に逃げ道を見つけ出す。 趣味程度に短歌を綴ります。 いつしか詩も書きたい。

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HSPなんだってさ。

僕、HSPなんだってさ。 それを知ったのは僕が中3の頃。 元々不思議に思っていたことが 「HSP」という三文字のお陰で全て納得がいった。 HSP。 他の人よりも色々なことにおいて敏感な人。 これがまた結構辛いもので、この3文字はときに手を差し伸べてくれるけれど、時にはこの3文字が命綱を切ってしまう。 これから話すお話は、敏感な僕がHSPと向き合うまでの記録。 そして未来のお話。

    • 僕の失った味方の話

      僕には「ひねくれ者」という言葉がよく似合う。 周りが何であろうと強がり、自分は自分精神を表面では崩さない。 周りが興奮しているとふと冷静になり周りが騒いでいるのが馬鹿らしくさえ思えてくる。 おかしい。 僕は生まれたときからこんなつまらない人間だったのだろうか。 もっと純粋無垢な時期があったのではないのだろうか。 そんな事を考えて、今までの人生を思い出した。 僕が狂い始めたのは、小学校三年生のあの日だった。 小学校三年生。その日は合唱発表会だった。 午前中から

      • 僕の気づきのお話

        「毒親の子供は、自分のオヤが毒親だということに気づかない。」 そんなことを何処かで聞いたことがある。 自分も例に漏れず、その言葉を見るまではその教育方法が普通だと思っていた。 自分がこんなにも気に病んでいるのは自分の心が弱いからだ。 他の人も必ずこの道を通る。 なんて、考えていた。 この言葉に出会ったのは自分が自分の異変になんとなく気がついて興味本位で調べてみたときだった。 「虐待」「過保護の延長線上の毒親」 言葉として認知はしていたが、このときでさえ、まだ自

        • 僕の家庭崩壊の話

          僕のオヤは治らない癌だ。 余命宣告も、どうやらされたらしい。 身体中に見える赤黒紫の腫瘍。 抗がん剤も打っているから、 酷いときは毎日吐くし、 トイレまで自分でいけずその辺にビニール敷いて大便撒き散らすし、 時折死人みたいな匂いもする。 果たしてこれを毎日耐えて精神に異常をきたさない人がいるだろうか。 今考えただけでも「気色悪い」と思うくらい、 それなりに僕も精神を病んでいた。 夕飯を食べている時にすぐ隣で吐かれたら? 自分が作った飯を押し込むようにして食べてたら

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        HSPなんだってさ。

          短歌集『ツムジカゼ』

          注意する君の眼でまた一人      ロープを手に掛け宙に浮くのだ 嫌な音を掻き消してくれ扇風機      今日は声が一段と聞こえる 耳栓で行き交う音を塞いだら        朝だけは僕の独壇場に 死にそうで助けを求めるその手すら        受け取らずして取り出すスマホ 一発の弾丸貫き泣く者を         慰めるのは穴ぼこの身体 眼の前で崩れる「何か」をみないふり        微笑を貼ってやり過ごすのだ

          短歌集『ツムジカゼ』

          詩 魂結び

          外側に付く幾つもの朱よりも 内側に付く小さな穴がその身を滅ぼすんだよ。 小さな穴は、やがて他人にこじ開けられて。 それがまた、外側の朱を増やしていく。 それを縫い合わせる糸が、必要なわけ。 つまりね、その糸を探さなきゃいけないの。 明日への希望が、やがて細い糸になる。 昨日の反省が、やがて細い糸になる。 今日の思い出が、やがて細い糸になる。 寄せ集めれば、ほら。 綺麗な糸だね。 ありったけの糸で、 大きな穴を縫い合わせたなら。 明日こそ、 大きな糸

          詩 魂結び

          僕の親の話

          僕の親は毒親だった。 それに僕が気がついたのは中学3年生の頃だった。 毒親、と言えばもっと所謂「酷い仕打ちを受けた人達」に失礼だろうが、 ここは大目に見てほしい。 毎日些細なことで怒られる。 それだけならまだ良いのだが、怒られ方が尋常ではなかった。 耳元で罵声を浴びせられたり、殴られたり、リモコンなどを投げられたり。 夕飯を抜かされたり、長時間正座をさせられたり、首を絞められたり。 お陰で小学校一年生から中学校一年生までの間、 一度も友だちと遊んだことはなかった。

          僕の親の話

          短歌集 アンスリウム

          「辛くなったらいつでもおいで」そう笑う 貴方の目には同じ煌き 『健全か否か』で括ったその橋の 向こう側で今嘲笑う泥 深海に沈む女の手を引き上げて 地獄の炎 真の命 人の逃げ道否定するなら君だけの 幸せ全てこの手で壊そう 陽の光見れぬ明日も闇の中 翔んで短き命は蝋燭 紅色に染まる眼その前で 貴方の笑みと数多のシャッター

          短歌集 アンスリウム

          僕のアムカのお話

          僕がアームカットを始めたのは中1の頃。 人間関係に耐えられなくなった、と言うよりも家に耐えられなくなった。 また別の回で話そうと思うが、僕の親は毒親だった。 (それでいて今はその親の介護をしているとなると一刻も早く開放されたいと言う思いや苛立ちで胸がいっぱいになるが。) 毎日の虐待に耐えられなくなってしまって、切った。 痛かったが、同時に初めて、ゾクゾク感たるものが体中を駆け巡った。 そこからはそのゾクゾク感を求めて切った。 毎日切った。 はじめはハサミだった

          僕のアムカのお話

          僕の生き方のお話

          ついさっき、自分の腕に傷をつけた。 この文言だけを見て僕を、この様な人を止めようと思った人は今すぐにその思考をやめることを推奨する。 だってそれはその人の、謂わば生きた証なのだから。 今回だって特別なにかあったわけじゃない。 いや、厳密に言うと「何か」はあった訳なのだが 大したことではない。 また違う時に話すが今回が初めてなわけではない。 けれど久しぶり、実に半年ぶりくらいだ。 じゃぁ何故今更傷をつけたのか。 ゾクゾク感が感じたくなったから。 どれだけ浅くて

          僕の生き方のお話

          僕の親友のお話

          今まで散々僕の、所謂「つらい経験」を書き連ねてきたが、 僕にも唯一親友がいた。 その親友は格段周りからの評価が良い人ではなかったし、 寧ろ「一軍」と呼ばれるような人たちから嫌われていた。 嫌われている理由は僕にもよくわからなかったが、 兎に角目の敵にされているような人だった。 ある日、彼女からこんな話を聞いた。 『なんか知らないけど彼奴等から「産業廃棄物」って呼ばれてるんだよね〜!』 僕はとてつもない怒りを覚えた。 別になんにもしていないのにどうしてそんな言わ

          僕の親友のお話

          僕の目の話

          僕はどうやら目が見えなくなりかけたらしい。 そうオヤに伝えられた。 対して興味が無かったから詳しくは聞いていない、否、厳密に言えば聞き流したのだが、 赤ちゃんの頃に突然見えなくなった?らしい。 それが関係するのか、ただ単にHSPの影響なのかは分からないけれど、僕は日光が苦手だった。 目が奥の方からグングン痛くなる感じ。 言葉では説明できない程の不快感が襲う。 日光が強い日は外に出たくないから、 夏は僕にとっての天敵だった。 体調が悪い日は電気が点いているだけでも嫌

          僕の目の話

          僕の苛立ちのお話

          人に合わせる。 今までずっとそうして生きてきた僕にとって、 自分勝手な人、常識のない人を見るのは 苛ついてたまらなかった。 人に合わせる、と言う苦労が倍増するからだ。 小学校の頃、協調性のない人たちを見て何度も苛ついた。 どうして人と合わせることが出来ない。 自分中心に世界が回ってるとでも思ってんのか。 そりゃぁ確かに協調性のない人を見たら誰だって苛つくかもしれない。 でも僕はそれを見ただけで 突き飛ばしたくなるほどの苛立ちを覚えるのだ。

          僕の苛立ちのお話

          僕の涙のお話

          生まれつき、僕は涙もろかった。 映画を見て泣く。 本を読んで泣く。 友達の辛い話を聞いて泣く。 些細なことで怒られて泣く。 理由もわからなかった。 「別に泣くことじゃないのに」と色んな人に言われた。 でも止まらなかった。 泣きたくなくても自然に涙が出てくるから、心が弱いやつだと思われたくなくて、気がついたときにはもうひとりの自分のようなものを作っていた。 そいつは自分が泣きそうになった時に限って、こう言ってくる。 「お前そんな事で泣いてんの?ダッサwww」 「どこ

          僕の涙のお話