詩 魂結び



外側に付く幾つもの朱よりも


内側に付く小さな穴がその身を滅ぼすんだよ。




小さな穴は、やがて他人にこじ開けられて。



それがまた、外側の朱を増やしていく。




それを縫い合わせる糸が、必要なわけ。





つまりね、その糸を探さなきゃいけないの。





明日への希望が、やがて細い糸になる。

昨日の反省が、やがて細い糸になる。

今日の思い出が、やがて細い糸になる。


寄せ集めれば、ほら。

綺麗な糸だね。





ありったけの糸で、

大きな穴を縫い合わせたなら。





明日こそ、


大きな糸ができるといいね。


















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