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【 散文詩 】困らせないために悩むのをやめた

仕事、恋愛、健康に
懐事情や自分のこと
それに人間関係

悩みは尽きない。
・上手くいかなかった。
・あの人に好かれたい。
・あの行動は、自分にはできない。
・こうすれば良かった。

一日中、思いを巡らせ
悩み張り詰めてしまう。

きっとそれはあの人も同じこと。

だけどね、悩んでいるように見えないのあの人。だから、お尋ねしたい。
・何に悩んでますか?
・本当に悩んでいますか?
・それは悩みですか?
インタビューしてみたい。


私からあなたに打ち明ける。

悩みをうまく表現できても
深刻度は伝わってない気がする。

あなたは
「そうだね」
って同情してくれて

「そういう時はね」
って提案してくれて

「だからね大丈夫だよ」
って目線を揃えてくれる。

ありがとう。
しばらくは、その言葉で乗りきれる。


しばらく ‘’ の ” タイムアウト。
肯定されたことを否定する。

「本当は自分と無関係だから、そんな気休めが言えるのよ」

「本当に上手くいくか分からないけど、とにかく言っておこうと、しているだけ。」

「私なら大丈夫なのか、あなた自身なら大丈夫なのかが、わからない。」

こんな私を助けてくれてごめんなさい。


私自身、何を求めているのか分からないけれど。私を助ける言葉は、誰からも、耳からは聞こえてこない。

どうして私はあなたを信じずに
どこかの他人の口を信じるのだろう。


悩みを打ち明けて唯一、確かなのは二つ。

悩みを言えた安心感と、あなたが向き合ってくれた姿勢。

これだけは偽りがなくて、この事実に救われている。


それなのに私の体は何も反応がない。

切羽詰まって気丈をする。
「〇〇〇〇(こうだよね)」
「〇〇〇〇(こういうことだよね?)」
言わずに、ポジティブ言葉を使う。

「そうそう、その調子」
あなたに励まされている。

私は悩みを言えない。
もしかしたら悩んでないのかもしれない。
こんなに深刻なのに。

あなたを困らせないようにしている。

あなたが返事できそうなことを、アシストしている気がする。

悩みは尽きない。
なにも、いつも通り。


こちらが考えた回答は、心同士でないと響かないのかしら。


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