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友だちのうちはどこ?
あらすじ:小学校のあるクラスで、モハマッドが先生にひどく叱責されている。宿題をノートではない紙に書いてきたからだ。「同じことをもう一度やったら退学だ」と。 モハマッドの隣に座っていたアハマッドが家に帰って宿題をやろうとすると、親友であるモハマッドのノートを持って帰ってきてしまったことに気付く。
世界の巨匠アッバス・キアロスタミ監督の名作。親友のノートを間違って持ち帰ってしまった少年の冒険劇。親友の家までノートを届けるというシンプルな構成なのに、親友の家まで辿り着くまでの道のりがドキドキハラハラさせられて「頑張れ!頑張れ!!」と心の中で応援しながら観てしまった。
少年は親友にノートをその日中に返さないと退学させられてしまうゆえに必死に届ける純粋な姿に気持ちが洗われる。今作品をみて、太宰治の「走れメロス」を思い出した。
それにしても、キアロスタミ監督の子どもへの演技指導は並大抵のものではなかったのではないか。子どもの演技力を引き出すことに長けた監督だと感じた。そして、大人も子どもも演技をしたことがない人々を映すことでイランの日常をそのまま切り取ったような作品へと昇華されていている。
日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。