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渡瀬恒彦 銀幕に刻まれた不死身の役者魂

3年前、池袋新文芸坐にて渡瀬さんの追悼特集として鑑賞した「暴走パニック大激突」「狂った野獣」の備忘録です。

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あらすじ:混血の元モデル・緑川ミチとバーテンの山中高志(渡瀬恒彦)は海外への生活を夢み、仲間の関光男と組んで、銀行強盗を続けていたが、神戸の銀行を襲った時に、光男が車にはねられて死んだ。光男の兄・勝男(室田日出男)は、浮浪者同様の生活をしていたが、山中と光男が銀行強盗をしていた事を知り、山中を追いかけ始める。

『暴走パニック大激突』は痛快アクション活劇で映画館で大笑いさせていただきました。1970年代の日本映画のハチャメチャぶりは素晴らしいですね。深作欣二監督の社会批判も織り交ぜて爆走してゆく展開に鑑賞後拍手してしまいましたよ。そして、渡瀬恒彦さんのカーアクションは凄いです。スタントなしであのハンドルさばきができる役者は渡瀬さん以外いないのではないでしょうか。又、私の大好きな拓ぼん(川谷拓三)が警官で室田さんがチンピラで。二人の楽しそうに演技している姿を拝めて本当に心躍りました。

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あらすじ:テストドライバーの速水(渡瀬恒彦)は、テスト中に事故を起こし会社をクビになってしまう。数日後、速水は友人の女性ドライバーの岩崎美代子を誘い、大阪の宝石店を襲い数千万円相当の宝石強奪に成功、警察の追手をくらますために別々に逃亡した。速水は宝石を持って府営バスに乗り込み、逃走は完全に成功したかのように思われたが・・・。

『狂った野獣』は『暴走パニック大激突』に比べるとカーアクションはおとなしめの印象。渡瀬さんは自転車で爆走したり、大型バスを暴走させたり大活躍でした。拓ぼんも気の弱いバスジャック犯を好演していて良かった。

2本上映後、中島貞夫監督と片桐竜次さん、飛び入りゲストで橘麻紀さんのトークイベントがありました。渡瀬さんのことやピラニア軍団の裏話など楽しい時間でした💛

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