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ニンフォマニアック Vol.2

あらすじ:最愛の男ジェロームに去られた寂しさを埋めるように、さまざまな男とのセックスにふけるジョー。さらに父をなくしたのも相まって、スケジュールを組んでまで情事に励むようになる。そんな中、妻と別れたジェロームと再会して久々に求め合うが、彼女は性感を得られない体となっていた。ジェロームは常軌を逸した性欲をぶつけるジョーを持て余し、彼女が浮気をすることを認める。刺激を求めてさまようジョーは、Kというサディストと出会う。

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『ニンフォマニアックvol.2』の主人公ジョーの告白は、vol.1以上にファンタジーを漂わせる展開であった。裏稼業のくだりでファンタジーであると確信した。ジョーの人生の路程が突拍子もない展開にしたのは、トリアー監督がジョーの告白は真実ではないと観る側に伝えるためである。そして、ジョーの告白を聞くセリングマンの部屋はまるで懺悔室のよう。

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又、セリングマンの台詞で生涯女性経験がないとあった。セリングマンは『神父=カトリックの象徴』であると私は思う。今作品の衝撃的なラストは、ラース・フォン・トリアー監督のカトリック教会に対する痛烈な批判に他ならない。カトリック信者が多いヨーロッパで今作品がどう受け止められたのか興味深いところである。


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