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ラスト、コーション

あらすじ:1940年前後、日本軍占領下の上海。ワン(タン・ウェイ)は女スパイとしてイー(トニー・レオン)のもとへ送られる。しかし、大臣暗殺を企てる抗日青年との間で心が揺れ動くワンは……。

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とても美しい映画でした。
男女の愛の駆け引きは、どの時代にも通じるものがあります。
イーとワンの絡み合う視線、そしてぶつかり合う体は正に「戦争」でした。
初めは男が女を力で組み伏せるのだが、女の方が一枚上手。
女の色香に男は惑わされ、のめり込む。
女は、体を重ねるごとに男の魅力に惑う。
そして男と女の最後に行き着く先は地獄・・・。
溝口健二監督、成瀬巳喜男監督、勅使河原宏監督、大島渚監督・・・
男女の究極の愛を描いた巨匠はいました。
しかし今の日本映画には、この作品のような「愛の映画」はめっきりなくなりました。寂しいものです・・・


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