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孤高の血

あらすじ:昭和が終わろうとしている昭和63年、広島の呉原市(架空の都市)で2つの暴力団が長年に渡り対立し、ある金融マンの失踪事件をきっかけにその緊張状態は爆発寸前まで加熱する。

今作品を昨日鑑賞。申し訳ありませんがお勧めできない作品です💦理由は二点。俳優が熱演しているのはわかるのですが、演技が上手いだけで中身に気迫がない。そして、残虐シーンは多々あるのですがリアルに見えない。白石監督の演出力の問題ですね💦

日本の任侠映画の代表格といえば深作欣二監督である。「県警対組織暴力」のメイキングを見ていただきたい。

川谷拓三氏の演技力があるのは言うまでもないが、深作監督の俳優の演技力の引き出し方が非常に上手い。ここまで俳優の演技を引き出せる監督が今の日本にどれだけいるのだろうか・・・。

日本の任侠映画に反して、今の韓国映画はリアルで迫真に迫っている。二つ名シーンを挙げたい。「新しき世界」の韓国最大の犯罪組織ゴールドムーンの会長が交通事故で急死後、葬儀場までのシーンと

エレベーターでのファイトシーンである(1分42秒~)。

特にエレベーターでのファイトシーンは度肝を抜かれた。

今の日本には度肝を抜かれる任侠映画を作る監督がいないに等しい。それがとても悲しい。


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