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鬼龍院花子の生涯

あらすじ:大正十年。土佐の高知にその名を轟かせていた侠客の親分・鬼龍院政五郎は、四国一といわれる魚市場、港、遊郭を支配下に威勢を誇っていた。その養女となり、政五郎の身の回りの世話をすることとなる松恵。松恵は、その鬼龍院家で凄まじいまでの女の業と生き様をみることとなる。男稼業の裏表、そこでの力を頼りに勝って気儘の奔放そのものの生き様をみせる政五郎の下で正妻、妾たち、愛娘といった複数の女たちが繰り広げる凄まじいばかりの愛憎劇が繰り広げられる。

五社英雄監督は、私の好きな監督の一人です。
五社監督のように女優を美しく艶やかに撮る監督は今はいないのではないでしょうか。養女松恵の目を通して見た人間の生き様は胸に迫るものがあります。この作品は、女たちが繰り広げる凄まじいばかりの愛憎劇だけではありません。不器用な男政五郎と松恵との父娘の絆もより濃く描かれています。最後の政五郎と松恵の別れのシーンは必見です。


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