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あらすじ:夫の村主真は一流商社勤務で、かわいい娘にも恵まれ何不自由ない生活を送る塔子は、かつて恋人だった建築家・鞍田秋彦と10年ぶりに再会する。鞍田は、行き場のない思いを抱えていた塔子の心を徐々に解きほぐしていく。しかし鞍田にはある秘密があった。

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映画館の肘掛けに肘をついた手に顎を乗せ、「違うんだよな~、違うんだよ」と心の中で独りごちる。それは、夏帆と妻夫木の何度も行われる濡れ場シーンにである。彼らの濡れ場シーンは確かに美しい。美しいのだが、美しいというだけでエロくないのである。男女の情念溢れる濡れ場を見ると、私の体温は必ず上がる。しかし、今回は全く上がらない。それは何故か・・・。

「ただ、セックスをしている振り」

を見せられているだけだからである。夏帆の喘ぎ声、そして表情に温度が感じられないのである。妻夫木も然り。監督である三島有紀子氏の濡れ場の演出力がないといって良い。

今作品は濡れ場の演出を楽しみにしていたので、ストーリーそっちのけで語らせていただくが・・・💦映画予告であんなに濡れ場を強調していたのだから期待しない方がおかしいというものだ。男女の情念を描いた作品を多く観てきたせいか映画鑑賞中、何度もため息をついてしまった。

去年の作品だが、荒井晴彦監督・脚本の「火口のふたり」はどうだろう?脚本家としての荒井氏は大好きなのだが、監督としての荒井氏は・・・・💦しかし、男女の情念溢れる濡れ場は観ることはできるかもしれない。


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